台風10号が強い勢力で接近、早めの備えを

◆今週の天気のポイント
・台風10号は28日(水)頃に九州~東海に接近・上陸の恐れ、大雨・暴風・高波などに厳重警戒
・蒸し暑さが続くため熱中症対策を万全に

台風10号の現在位置と予想進路(25日午前9時現在)

強い勢力の台風10号は、日本の南を発達しながら北西に進む見込みです。台風は海面水温の高い海域を進むため、27日(火)には非常に強い勢力まで発達し、次第に進路を北北東に変えて28日(水)頃に強い勢力を維持したまま九州~東海に接近・上陸する恐れがあります。台風の予報円はまだ大きいため、接近する場所やタイミングが変わる可能性がありますが、西日本を中心に非常に強い風が吹く見込みのため、屋外の飛ばされやすい物をしまうなど、早めに台風への備えをしてください。交通機関に影響が出る可能性もあるため、最新の交通情報を確認し、場合によっては予定の変更も検討するようにしてください。また、海上は大しけとなるため高波にも厳重な警戒が必要です。
その後、台風は本州を縦断する恐れがあり、29日(木)頃には北日本でも大荒れとなる可能性があるため、最新の台風情報を確認してください。

↓27日(火)9時の雨の予想↓

台風が接近する前から大雨の恐れ

台風が接近する前から西日本や東日本には湿った空気が流れ込むため雨が降りやすく、太平洋側を中心に局地的に激しく降るでしょう。また、北日本も前線が停滞するため曇りや雨で、強く降る所もある見込みです。28日(水)~29日(木)頃には台風本体の発達した雨雲がかかり、雨量がさらに増えて警報級の大雨となる恐れもあるため、土砂災害や河川の増水・氾濫、低い土地の浸水に厳重な警戒が必要です。危険な地域にお住まいの方は、避難経路の確認をするなど早めに対策をしてください。
30日(金)~31日(土)は晴れる所が多くなりますが、湿った空気の流れ込みやすい状況が続くため、急な雷雨に注意が必要です。

今週は最高気温が35℃以上の猛暑日になる所は少なくなりますが、湿った空気や台風10号の影響で湿度が高く蒸し暑い日が続くでしょう。曇りや雨で日差しが少なくても、油断をせずに熱中症対策を万全にしてください。また、夜間の気温は高く最低気温が25℃を下回らない熱帯夜の所が多いでしょう。
今週で8月も終わりを迎え、夏休みなどの疲れが溜まっている方もいらっしゃるかもしれませんが、体調管理には十分注意をしてお過ごしください。

(気象予報士:むーらん)

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