厳しい暑さ、熱中症と大気の特殊な乱れに注意

各地で厳しい暑さが続き、台風8号が東北地方に上陸した7月28日には北海道旭川市江丹別で最高気温37.6℃を観測したほか、多くの地点で観測史上1位の値を更新しました。また、日本の南海上では対流活動が活発になっており、8月は暑さに加え台風などの熱帯擾乱(じょうらん)の動向に注意が必要になりそうです。

平均気温の傾向(7/31~8/30)

ここ数日、太平洋高気圧の西への張り出しが弱くなっていますが、次第に関東以西をしっかり覆うようになり、北日本には暖かい空気が流れ込みやすくなる見込みです。そのため、向こう1ヶ月(7/31~8/30)は西~北日本の広い範囲で高温傾向になるでしょう。8月前半まで平年以上の暑さとなりそうですので、熱中症にご注意ください。一方、沖縄・奄美地方は8月初めにかけて湿った空気の影響で低温傾向となる見込みです。

降水量の傾向(7/31~8/30)

向こう1ヶ月は西日本の日本海側と北日本の太平洋側は湿った空気の影響を受けにくく、平年よりも曇りや雨の日が少ないでしょう。その他の地域は平年並みの天候となる見通しですが、台風などの熱帯擾乱や局地的な大雨などにより雨量が増えることが考えられますので、日頃から気象情報を注視しておく必要があります。

(気象予報士:きっしー)

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