突然の豪雨と落雷。今回は「カミナリ」についての注意点をまとめましたので、ご参照ください。
■落雷発生の前兆を知る
まずは雷雲が近づく際に見られる前兆を知っておきましょう。これらの兆候があれば、落雷の可能性があります。
① カミナリの音が聞こえる
② 真っ黒な雲に覆われる
③ 冷たい風が吹く
④ 急な強い雨が降り出す
屋外にいるときこのような現象があったら、すぐに安全な場所に避難しましょう。
■カミナリに金属は関係ない!カミナリが落ちるのはどこ?
落雷による死亡事故が最も多いと言われているのは
広っぱなどのひらけた場所
木の下
カミナリは近くにある高いものを通って落ちる傾向があります。グランドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などのひらけた場所や山頂などの高いところなどでは、人に落雷しやすくなります。
また、スマートフォンの使用や、指輪・時計など金属を身につけているかどうかは、落雷とは直接関係がありません。ゴルクラブやつり竿などを持っていると危ないのは、上記のようなひらけた場所にいる場合、他の人よりも高い状態になるからです。
釣竿やゴルフクラブなど、持ち物を頭より高い位置に上げると落雷の被害に遭う可能性が高くなってしまいます。また、雨が降っているときに落雷から身を守るには、傘よりもレインコートのほうが安全です。傘は金属が危ないのではなく、傘をさすことによって「高い位置」ができてしまうことが問題です。
■意外と知らない、木の下へ避難はダメ!
カミナリが鳴ったら木の下へ避難!と覚えている方が多いかもしれません。でもこれは間違いです。木に落ちたカミナリが幹や枝を伝わってくることがあるため、木の真下は大変危険な場所です。ゴルフ場や広場など、周りに建物がなくてどうしても木の下に避難せざるを得ないときは、下の絵のような場所だと比較的安全です。
【比較的安全な保護範囲】
① 木のてっぺんから約45度の場所
② 木の幹から4メートル以上離れる
③ 木の枝や葉から2メートル以上離れる
■「絶対安全」はない!
上の対策を全て完璧にしても、落雷の被害に遭う可能性が全く無くなるわけではありません。残念ながら落雷発生時に「絶対に安全な対策」というものはありませんが、比較的安全な場所、どのような状態が危険か、ということを正しく知った上で落雷の被害に遭う可能性を最小限に抑えることが大事です。
「ライフレンジャー」には落雷情報をチェックする機能もあります。>>「雷レーダー」の使い方はこちら
(防災士・アール)