雨の季節来たる、大雨への備えは早めに

◆今週の天気のポイント
・西日本や日本海側を中心に大雨になる日がある。いまのうちから雨への備えを。
・晴れる所は少ない。関東・北陸・東北も異例の早さで梅雨入りの可能性が。
・すでにジメジメ、ムシムシとした季節が到来。熱中症対策の他、カビ対策なども。

5月11日(火)の九州南部に続き、15日(土)には九州北部・四国・中国地方、16日(日)には近畿地方や東海地方で、異例の早さの梅雨入りの発表がありました。今週は梅雨前線が本州付近に停滞するため九州から東北にかけて雨の降る日が多くなりそうです。梅雨前線の活動が活発になる日があり大雨になる所もあるでしょう。

↓今週の予想気圧配置↓

本州付近に梅雨前線が停滞

17日(月)~18日(火)は、西日本の他、北陸や東北の日本海側で大雨となる見込みです。低い土地の浸水や河川の増水、土砂災害に注意して下さい。短い時間に発達した雨雲が集中してかかり続けた場合、警報級の大雨となる恐れがあります。雨雲の様子をこまめにチェックして雨に備えましょう。

最新の雨雲の確認は雨レーダーでチェック!
雨レーダーを開く

その後も、梅雨前線が日本の南に停滞する日が続く見込みです。20日(木)~21日(金)ごろには再び前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、西日本を中心に大雨の恐れがあります。自分の住んでいる地方でどれだけの雨が降る可能性があるのか、最新の予報で確認しておくと安心です。

↓20日(木)の予想気圧配置と降水量↓

西日本を中心に大雨の恐れ

梅雨前線から離れた状態が続く沖縄は晴れる日も多く、今週も梅雨の中休みが続きそうです。

きょうの予報は?
朝イチで最新の天気予報のチェックを忘れずに!
朝イチを開く

気温は、比較的晴れる日が多い北海道ではこの時期としてはかなり高く夏日の日もあるでしょう。東北から九州にかけては、5月らしい気温の日が多いですが、曇りや雨の日が続くため湿気が多くムシムシ、ジメジメと感じられそうです。風通しのよい服装が活躍するでしょう。沖縄は連日の真夏日・熱帯夜となる見込みです。こまめな水分補給の他、帽子や日傘の活用、木陰を探して歩く、激しい運動は避けるなどの熱中症対策をしましょう。

気温はこの時期らしいが、ジメジメ、ベタベタ

サクラ前線の北上が早かった今年は、梅雨入りも異例の早さとなっています。いつもの年よりも季節が進むのが早いように感じますね。21日(金)は二十四節気のひとつ、小満(しょうまん)。すべてのものが太陽の光を浴びて満ちあふれ、すくすくと成長してゆく時期です。本来はそんな若葉の生い茂る季節ではありますが、早くも雨の季節を迎えてしまいました。今週は梅雨のエリアが関東や北陸、東北まで広がる可能性があるでしょう。
ハザードマップによる避難経路の確認、非常用持ち出し袋や備蓄品の準備など大雨による災害への備えは早めにしておくと安心です。側溝の掃除なども忘れずに。

(気象予報士:ふぅ)

シェア!