寒冷渦(上空に寒気を伴った低気圧)通過の影響で、日本付近は大気の状態が不安定になっています。この先、梅雨前線が北上し、本州でも続々と梅雨入りする見通しですが、寒冷渦は梅雨前線にも間接的に影響を与えることがありますので、寒冷渦の動向にも注視しておく必要がありそうです。
向こう1ヶ月(5/28~6/27)は太平洋高気圧が日本の南に強く張り出す見込みで、本州付近には暖かい空気が流れ込みやすくなるでしょう。そのため、沖縄・奄美地方や西・東日本は高温傾向となる見込みです。蒸し暑さが増してきますので、湿気対策や食品の衛生管理、熱中症対策などをしっかりとなさってください。
向こう1ヶ月は梅雨前線が北上するため、沖縄・奄美地方では平年よりも曇りや雨の日が少なくなりそうです。一方、西・東日本では前線の影響を受けやすく、曇りや雨の日が多くなるでしょう。6月上旬には九州から関東甲信が順次梅雨入りする見通しです。梅雨入り早々、前線活動が活発化する可能性がありますので、避難経路や避難場所の確認をして大雨に備えておきましょう。
(気象予報士:きっしー)