冬型の気圧配置が強まり、上空1500m付近で氷点下12℃の強い寒気が西日本に流れ込んでいます。
日本海側から気温が急降下し、雪雲も断続的に流れ込み始めています。鹿児島と宮崎、徳島では初雪が観測されました。また、全国的に風が強まっており、京都府京丹後市や鹿児島県肝付町など最大瞬間風速30m/sを超える猛烈な風が吹いているところがあります。
30日(水)21時の予想天気図
31日(木)朝にかけては山陰~北陸周辺に活発な雪雲が流れ込む見通しで、積雪が急増するおそれがあります。元日にかけて日本海側を中心に大雪や猛吹雪による視程障害や交通障害、暴風や高波などに警戒し、不要不急の外出は控えましょう。
雪道を運転される方はチェーンやスタッドレスタイヤを必ず装着し、車中泊を余儀なくされる場合を想定してガソリンは満タンに。除雪用のスコップのほか、防寒具や食料、飲み物、バッテリーや充電器なども準備しておきましょう。
元日にかけて冬型の気圧配置続く
2日(土)以降は冬型の気圧配置は緩み、上空の寒気はやや北へ後退する見通しですが、北陸や東北の日本海側は断続的に雪が降り続き、山沿いや内陸部を中心に積雪がさらに増えるおそれがあります。
年明けにかけて全国的に厳しい寒さとなりますので、暖かくしてお過ごしください。ただ、暖房の効いた部屋から脱衣所やお風呂場、外へ出た時の温度差には気をつける必要があります。寒暖差によりヒートショックのリスクが高くなりますので、感染症対策とともに室内温度の管理もしっかりと行いましょう。路面凍結や水道管の凍結、屋根の雪おろしなどにも十分ご注意ください。
(気象予報士:みやっち)