進学や就職など新生活の準備に大忙しの年度末。30余年続いた「平成」も残すところ1ヶ月余りですね。今年も列島各地で桜の花が咲きほころび、この週末に満開を迎える所もありそうです。
さて、今回は桜前線が列島を駆け上がる向こう3か月(4-6月)の天候の傾向についてお伝えします。
■初夏の陽気 早めに訪れる?
エルニーニョ現象が発生していることもあり、沖縄・奄美地方と西・東日本は暖かい空気が流れ込みやすく、特に4・5月は平年より気温が高くなると予想されています。新緑がまぶしい5月には25℃以上の夏日になる日も増え、沖縄・奄美地方は蒸し暑さを感じる日が多くなりそうです。暑さに慣れていない頃ですので熱中症に注意が必要ですし、紫外線対策もかかせません。
北日本は向こう3ヶ月を平均するとほぼ平年並みとなる見通しですが、5月は平年より気温が高くなる可能性があります。冬の寒さが続いている北海道も4月中頃からは順調に季節は進み、過ごしやすくなるでしょう。
■西・東日本の梅雨時期は遅れる?
4月は春らしく全国的に数日の周期で天気が変わる見込みです。西・東日本は湿った空気や気圧の谷の影響で晴れる日が少なく、降水量は平年並みか多くなる見込みですが、北日本と沖縄・奄美地方は概ね平年並みの降水量が予想されています。
5月は沖縄・奄美地方の梅雨入り時期で平年と同様に曇りや雨の日が多くなると予想されています(梅雨入りの平年日:沖縄は5/9頃、奄美は5/11頃)。そのほかの地域は天気は周期的に変わり、西・東日本は晴れてお出かけ日和となる日が多くなる見込みです。
6月は西・東日本も梅雨入り時期となりますが、6月の降水量は西・東日本は平年より少なくなると予想される一方、沖縄・奄美地方は平年より多くなると予想されていることから、今年は梅雨前線の本州付近への北上が遅くなる可能性があります。
(みやっち)