【10/11 朝イチ!】西から天気回復も伊豆諸島は荒天続く

台風第14号は伊豆諸島海域を南下しながらゆっくりと遠ざかり、高気圧が北から日本付近に張り出す見込みです。このため、北海道の一部や西~東日本の太平洋側を中心に晴れ間が広がりますが、全国的には雲が広がりやすく、東北の太平洋側から関東にかけては所々で弱い雨が降ったり止んだりするでしょう。伊豆諸島は雨のピークは過ぎますが、これまでの大雨で地盤が脆弱になっている箇所もあり、しばらくは土砂災害に警戒・注意が必要です。

10/11(日)09時の予想天気図

また、関東近海から北日本の太平洋側にかけては北東~東寄りの風が強く、海上はうねりを伴い波が高いでしょう。特に台風に近い伊豆諸島では4m以上のしけが続く見込みです。引き続き沿岸部は強風や高波にご注意ください。

海上の風と波の予想09時

各地の最高気温は、昨日と同じかやや高くなる所が多いでしょう。特に、東北の太平洋側から東日本にかけては3日ぶりに20℃を超える地点が多くなり、晩秋のような肌寒さからは解放されそうです。東海から九州にかけての太平洋側では30℃近い予想の所もあり、汗ばむ陽気となるでしょう。

全国の天気と気温

 

各地の天気のポイント

 【北日本】(東北・北海道)

北海道は雲に覆われ日差しの少ない所が多いですが、オホーツク海側や道北を中心に晴れ間が広がるでしょう。東北は低い雲に覆われて、特に北部や太平洋側の地方では弱い雨が断続し、午後以降も一部で影響が残りそうです。

降水分布予想09・18時

日中の最高気温は、北海道では16℃~19℃位、東北は太平洋側(三陸地方)では17℃~19℃、他は20℃~23℃位の予想です。

 

【東日本】(関東甲信・東海・北陸・島しょ部)

天気は回復に向かいますが、関東南部と伊豆諸島では雲に覆われ所々で日中にかけても雨が断続するでしょう。特に伊豆諸島ではこれまでの大雨によって地盤が緩んでいる箇所があるため土砂災害、台風の影響による強風や高波に警戒・注意してください。他の地方も雲が広がりやすいですが、日中は日の差す時間もあるでしょう。東海地方の太平洋側や小笠原諸島は概ね晴れる見込みです。

降水分布予想09・18時

日中の最高気温は、関東では20℃~23℃、甲信から北陸では25℃前後、東海では25℃~28℃位まで上がる予想で、汗ばむ陽気となりそうです。小笠原諸島では30℃位で暑さが厳しいでしょう。

 

西日本(九州・中国・四国・近畿)

近畿北部から山陰にかけての日本海側、九州北部は一日を通して雲が広がりやすいでしょう。ただ天気の大きな崩れはなく、日中は太平洋側を中心に秋晴れとなる所が多くなりそうです。

気象衛星雲画像03時

日中の最高気温は、近畿北部から山陰にかけては23℃~25℃位、他は25℃以上で九州南部や四国の太平洋側では30℃近くまで上がり、半袖で快適なくらいの陽気となりそうです。

 

【沖縄・奄美】(沖縄・奄美諸島)

南西諸島は気圧の谷の影響を受けるでしょう。曇りや雨の所が多く、八重山地方では午後から激しい雨となる所もありそうです。一方、奄美や沖縄本島地方では日の差す時間帯もあり、大東島地方は、高気圧に覆われておおむね晴れる見込みです。

各地の天気と気温

日中の最高気温は30℃前後の予想です。

(気象予報士:むらさめ)

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