■梅雨入りは平年並み、雨量多め
沖縄では梅雨入りがやや遅れているものの、13日頃には梅雨入りとなる見込みです。また、奄美地方も12~13日には梅雨入りとなるでしょう。夏に向けて、太平洋高気圧の北への張り出しは順調で、今後梅雨前線の活動も現れてくる予想。西~東日本にかけては、ほぼ平年並みに梅雨入りとなる予想です。
(※梅雨入りと梅雨明けの発表は平年との差異を考慮して気象庁が決定するため、天気動向により前後する場合があります。)
ただ、注意したいのが梅雨期間の降水量。南の海上にある高気圧の勢力が強く、海水温の温度がやや高まることから、梅雨前線の活動が活発化して、西~東日本で雨量が多くなることが予想されています。
■7月は梅雨末期の大雨災害に警戒
中長期予報によると、5月後半~6月前半にかけて、梅雨前線の活動が活発になる予想。このタイミングで西日本の各地も梅雨入りとなる可能性があります。このタイミングを逃すと、梅雨入りの発表は遅れ気味となります。
6月中はいったん梅雨前線の活動も落ち着いて、梅雨の中休みとなる期間もあるでしょう。ただ、7月に入り、太平洋高気圧の勢力が強くなって、湿った空気がたくさん流入してくることで、雨量が多くなります。一般的には、梅雨の終盤に近づくと、局地性の激しい雨を伴う雨の降り方となり、九州や山陰、北陸地方などを中心に毎年のように人命に関わる重大な災害が起きていますので、梅雨後半は災害に注意が必要です。
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■梅雨とは?
梅雨は、夏にかけてくもりや雨の日が多くなる期間を指します。でもなぜ夏に向かう途中に梅雨がやってくるのでしょうか。
それは、この時期、日本付近の空気の性質が異なるからです。上の図をご覧ください。
同じ性質をもつ空気の集まりを「気団」といいます。上の図で言うと熱帯モンスーン気団や揚子江気団などです。そして、それぞれの異なる気団がぶつかるところを「前線」と呼びます。前線付近では雨雲が発生しやすくなります。
夏が近づくと日本付近は、性質の異なる気団に挟まれ、前線(梅雨前線)が形成されるようになります。この前線が北上したり南下したりを繰り返すことにより、雨などすっきりしない天候が長い間続きます。
■梅雨入り・明けは誰が決めるの?
梅雨入り・明けは気象庁(各地方・管区気象台)が発表しますが、明確な判断基準があるわけではありません。
週間天気予報でくもりや雨がある程度続く場合や、前線の位置、太平洋高気圧の張り出し具合いなどの1週間先までの見通しをもとに、様々な要素から複合的に判断します。
さーちゃんです。梅雨前の対策は万全ですか?空気が滞りやすいクローゼット・くつ箱などに除湿剤を置くなど、梅雨対策はお早めに!