意外?やっぱり?この時期、火事が起きる原因は…

昨年末、糸魚川市で大規模な火災が発生しました。火災のニュースが増えているこの時期、やはり乾燥と関連があるのでしょうか?
東京消防庁さんに「火災と防災」についてお聞きしました。

Q:乾燥と火災は関連性があるのでしょうか?

冬は空気が乾燥しているから、というだけではなく火を使う機会が増える、ことがその要因としては大きいかもしれませんね。空気が乾燥していると、燃え広がりやすい条件が揃ってしまうので、火災の規模でいうと大きくなる傾向があります。また、風が強いと燃え広がりやすい・飛び火しやすいということも言えるかもしれません。12月~4月に起こる火災が全体の4割程度になっていますので、火災の多発期がこの時期に当たる、ということは言えると思います。

20170130_乾燥と家事01

Q:やっぱり直火の石油ストーブが一番危ないのでしょうか?

暖房器具についてアンケートをとったところ、皆さんが一番危ないと思っているのは「石油ストーブ」なんですが、実際に起こった火災は「電気ストーブ」が原因のことが多いんです。もちろん普及数なども関係すると思いますが、電気だから安全、ということはないので気をつけていただきたいですね。

Q:具体的に気をつけるポイントなどはありますか?

ストーブのそばに燃えやすいものを置かない、外出時や就寝時は必ず消す、洗濯物を乾かすために使用しない、などですね。人の命に関わってしまう火災の原因は1:タバコ、2:ストーブ、3:コンロで、いずれも「火の不始末」です。火元から目を離さない、その場を離れない、燃えやすい物を近くに置かない、ということを日ごろからご家族皆様でお話いただければと思います。また、住宅用火災警報器や消火器の設置はもちろん、防炎品を使うことも防災につながります。

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お話を伺っていると、これまでに何度も耳にした注意事項で誰もが「知っていそうなこと」だらけ。でもなぜ、火災が無くならないのでしょう? 「私は大丈夫」「ちょっとだけなら」「自分に限ってそんなことは」…これにつきるのではないかな、と思いました。

(2017年1月27日 12:00更新)


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こんにちは、アールです。火災、こわいですね。日々の生活の中で「ハッ」とした経験、自分にもあるなと反省しました。ちょっと洗濯物の様子を見るだけとか、その「ちょっと」がいかに危険かということを再認識。皆さまも気をつけてくださいね!

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