低気圧で体調に異変!? 頭痛のタイプと対処法について

南岸低気圧が日本列島に接近し、日ごろあまり降雪や積雪のない地域にも雪をもたらしました。交通機関にも多大な影響を及ぼしましたが、例えば「どうも調子が悪い」「頭痛がある」など身体に変調を感じた方もいらっしゃったのではないでしょうか。気圧の変化によって頭痛を誘発するのは、低気圧による脳内血管の拡張、気温差や気圧差による自律神経の乱れが原因と言われています。

慢性頭痛の特徴

頭痛にはいくつか種類があり、主な症状と特徴は以下の4つです。

・緊張型頭痛
頭全体が締め付けられるように痛む頭痛
毎日のように痛む
一日中痛むこともあれば数時間で痛みが治まることもある
肩が凝りやすい

・片頭痛
ときどき強い痛みが現れる頭痛
頭の片側、あるいは両側が「ズキンズキン」と脈打つように激しく痛む
月に1~2回、多い時は週に2~3回起こる
一度頭痛が始まると治まるまで数時間かかる
寝ると楽になる

・群発性頭痛
目の奥に強い痛みが走る頭痛
左右どちらかの目の奥に激しい痛みがある
月に1~2回、多い時は週に2~3回起こる
一度頭痛が始まると治まるまで数時間かかる
頭痛が起こっている期間にアルコールを摂取すると必ず頭痛が起こる

<原因>
緊張型頭痛
精神的なストレスや、同じ姿勢でずっと机に向かっているなどの身体的ストレスにより神経や筋肉の緊張が高まって、痛みを調節する脳の働きが停滞したりうまくいかなくなって起こります。

片頭痛・群発性頭痛
血管が広がってその周囲に炎症が起こるために痛みを引き起こします。
頭痛を誘発する要因として下記のようなことが挙げられます
天候…低気圧、梅雨時になりやすい
環境…混雑した場所、換気の悪い部屋にいる時など
光…逆光や反射光を浴びた時
疲労・緊張…仕事や対人関係
睡眠…睡眠不足、寝過ぎ、昼寝の中断

気圧の変化などによる頭痛は「片頭痛」が多いとされています。片頭痛は何らかの原因で脳の血管が拡張して周りの神経を刺激し、痛みが起こります。こめかみから目のあたりのズキンズキンとした拍動性の痛みが特徴ですが、片方だけが痛いとは限らず、頭の両方が痛いケースもあります。
もう一つの特徴として、体を動かすなどして頭の位置を変えるとさらに痛みが増すことが挙げられ、症状が重いと吐き気や嘔吐、下痢などの随伴症状もみられます。光、音、におい、気圧や温度の変化に対して敏感になることもあります。頭痛の前兆として、肩こりやキラキラ・ギザギザした光など視覚の違和感が出ることがあります。

頭痛と付き合うためのコツ

ストレスフルな状態になると体には無意識のうちに余計な力が入ってしまいます。そのせいで筋肉が硬直したり、リンパの流れが悪くなったりしてしまいます。肩まわりや腰まわりは血管や神経やリンパなどが集中しているので痛みを生じやすく、その痛みが脇腹や背中などにも広がったように感じることがあります。

対処法について

・冷やすのはOK、温めるのはNG
冷たいタオルや氷まくらなどを痛い部位にあてることで血管が収縮し、痛みが和らぎます。
入浴やマッサージは血管を拡張させてしまいますので、かえって痛みが増すことになり、逆効果です。

・ストレッチでリンパの流れを促す
脇の周囲や脇腹を伸ばすストレッチはリンパの流れを促してくれます。
デスクワークで座りっぱなしの方は、股関節まわりの循環が滞りやすくなりますので、股関節まわりを前から後ろからぐるぐる回してみたり、軽くスクワットなどをするのも良いでしょう。

気象×体調記録をつけてみる
ご自身の体調と気象など環境の関連性を知る手がかりとして、簡単なメモなどを書いておくこともおすすめします。今は便利なツールもありますので、積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

(健康管理士:R)

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