年始のお願いごとは星に!1月4日未明はしぶんぎ座流星群

2021年が明けましたね!おめでとうございます!今年も天体観測の情報をピックアップしてお伝えしてまいりますので、どうぞよろしくお願いします!

毎年恒例、年明けすぐの「しぶんぎ座流星群」が4日の未明から明け方にかけて極大を迎えます。しぶんぎ座流星群は、12月のふたご座流星群、8月のペルセウス座流星群とならぶ三大流星群のひとつとして有名ですが、この「しぶんぎ」がどんなものかご存知ですか? 漢字で書くと「四分儀」、扇形をした計測器の一種で天文観測に使われる道具でした。現在は存在していない「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座」と呼ばれる星座から、この名称がついたとされています。余談ですが、国土地理院(茨城県つくば市)の敷地内にある「地図と測量の科学館」には、さまざまな測量機器が展示してありますが、この四分儀もかなり立派なものがあり、とても興味深かったです。

しぶんぎ座流星群の特徴は

・母天体には諸説あり、現時点では確定されていない
・年によって流星の出現数にムラがある
・↑どれくらいの数の流星が観られるか予想が難しい

このため観測に慣れた人でも年によって観測できる個数に幅があるそうです。その上、今年は月齢20の月が明るく輝いているので、条件としては流星群の観察にとってあまり好ましくないかも。観察のコツについてご紹介しますので、こちらを参照に粘り強く空を見上げてみてください。

*可能なら、できる限り街の明かりのない場所へ
*満月を視野に入れないように工夫する
*なるべく空の広い範囲を見渡す
*見ごろは4日2時~5時頃まで

画像:国立天文台HP

夜間はかなり冷えてきておりますので風邪などひかないよう、防寒対策を万全に。暗い中での観察になりますので、事故などにも合わないようくれぐれも気をつけて楽しんでくださいね。

(コラム担当:F)

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