今年(2020年)の8月は「記録ずくめ」でした。
・記録的な高温
1946年の統計開始以来、8月として東日本では1位、西日本では1位タイの高温
・降水量が記録的に少ない
1946年の統計開始以来、8月として、東日本太平洋側で1位、西日本太平洋側で1位タイの少雨
・日照時間が記録的に多い
月間日照時間はかなり多く、西日本太平洋側では8月として1位タイの多照
(参考:気象庁報道発表資料)
この3つのトピックだけ見ても、相当厳しい1ヶ月だったことがわかります。
こんな厳しい日が続くと「冷たいものを食べたい!」と感じますし、実際に冷たいものを食べる機会も増えます。編集部周辺でミニ調査をしたところ、そうめん・冷やし中華・夏野菜のピクルスやサラダなど、涼しさや冷たさを感じられて喉越しがよいものをよく食べるという声が多かったです。冷たいものを食べると体内は水分がたまりやすくなり、胃腸の働きが低下します。なんとなくお腹がタプタプと重く感じていまひとつ食欲がわかない、その結果として少食・偏食になりやすく、充分な栄養補給ができていない、といった悪循環にも。
そして9月に入った途端に大型の台風10号が襲来し、日本海側の地域では9月としては異例の高温が観測されるなど、残暑も厳しい状況に。今後は少し暑さも落ち着いてくるとの予報もありますが、7月の雨続き、8月の猛暑、そして台風と疲れる要素が続いた上に、新型コロナに関しても先行き不安でストレス過多の期間が長過ぎて…今年は本当に心身ともに疲れを感じている人が多いのではないでしょうか。
■ 気圧低下でアレルギー症状が悪化 !?
台風や雨のときは「低気圧」になりやすい状態です。気圧が低下すると、身体の中にヒスタミンという物質が分泌されやすくなります。ヒスタミンは炎症を起こす働きを持つとされ、過剰な分泌によって、かゆみを感じたり、花粉や鼻炎、ジンマシンなどを感じやすくなったりする人が増えるようです。
■ 気温の変化でさらに疲弊
夏は遅くまで明るかったのに、太陽が沈む時間はどんどん早くなり、秋分(今年の秋分は9月22日)以降は昼間の時間が短くなって、夏の勢力・太平洋高気圧が弱くなっていきます。この時期に多いのが、1日の気温差が大きくなったことによる自律神経失調症です。身体が気温の変化に対応しきれず、疲労を感じたり、体調を崩したりしがちになるんですね。
外から、内から、疲れがジワジワと襲ってくる時期です。心身の疲れ回復には、しっかり休むこと・ちゃんと食べること。よく寝てよく食べて、元気に過ごしましょう。
▼参考コラム
<今日からできる暮らしの工夫〜05> ちょっとしたコツで美味しく食べる!
<今日からできる暮らしの工夫〜04> よく寝てスッキリ!睡眠改善で猛暑を乗り切る
(健康管理士・アール)