最強クラスの台風10号が接近中!今すぐできることまとめ

大型で猛烈な台風10号が日本に接近中です。気象庁から緊急記者会見が行われ、警戒や注意、台風対策に関する情報が各メディアで報じられています。「非常に強い風」や「猛烈な風」とは、どのような状況が想定される風のことでしょうか。風速○○mの風と聞いてもいまいち、どんな感じかわからない!という方も多いと思います。本コラムでは気象庁HPを参考に、風の強さによって私達にどのような影響があるのかまとめてみました。

窓対策は必須です!今すぐしっかりやっておきましょう

・ベランダ・庭にあるものを室内に(物干し竿・植木鉢、ほか全て)


・雨戸をしめる
・雨戸がない窓は、内側から養生テープを貼り、カーテンをしめる
 (タテヨコ斜め「米」という字のイメージで)

「自分は大丈夫」「ここは安心のはず」…こうした“正常性バイアス”といわれる心理が、避難行動を妨げ、結果として災害に巻き込まれる・被害に遭うといったケースがとても多いです。準備と避難は確実に!ご自身と大切な人の命を守る行動をお願いします。

■コロナ禍の避難について

今年は「コロナ禍における避難」になります。避難所や避難場所で「3密」を避けるために工夫が必要になります。マスクや消毒液などを持参することも忘れずに!

■避難場所を考える

避難は避難所や避難場所に行くことだけではありません。命を守るために安全な場所に移動することを意識し、安全な建物にお住まいの知人や親戚の家に避難することなど、選択肢をいくつか考え、冷静に動ける今のうちに判断をしてください。

■風速と目安

台風10号は「最強クラス」「風速85mの可能性」などと報道されていますが、「風速○○メートル」といわれてもイメージがつきにくいですよね。以下、風速と影響についてまとめましたので参考にしてください。(参考・画像出展:気象庁HP 参考URL:リーフレット「雨と風(雨と風の階級表)」)

※平均風速は10分間の平均です。風の吹き方は絶えず強弱の変化があり、瞬間風速は平均風速の1.5倍程度になることが多いですが、大気の状態が不安定な場合などは3倍以上になることがあります。
※風速は地形や周りの建物などに影響されますので、その場所の風速は近くにある観測所の値と大きく異なることがあります。

■ 平均風速(m/s):35~40
風の強さ(予報用語):猛烈な風
速さの目安:特急電車
人への影響:屋外での行動は極めて危険。
屋外・樹木の様子:多くの樹木が倒れる。電柱や街灯で倒れるものがある。ブロック壁で倒壊するものがある。
走行中の車:走行中のトラックが横転する。
建造物:外装材が広範囲にわたって飛散し、下地材が露出するものがある。

■ 平均風速(m/s):40〜
風の強さ(予報用語):猛烈な風
速さの目安:特急電車
人への影響:屋外での行動は極めて危険。
屋外・樹木の様子:多くの樹木が倒れる。電柱や街灯で倒れるものがある。ブロック壁で倒壊するものがある。
走行中の車:走行中のトラックが横転する。
建造物:住家で倒壊するものがある。鉄骨構造物で変形するものがある。

これらの情報を見ると「風速85m」は想像を絶する威力になりそうです。風が強くなってからの避難は困難だということをご理解いただけたらと思います。とにかく早めの避難行動を!ひとつしかない大切な命を、ご自身でしっかり守ってください。

(防災士・アール)

 

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