天体観測〜 8月12日はペルセウス座流星群に期待大!

8月に入ってすぐ日本の広い範囲で一気に梅雨明けし、青い空と星の見える空が戻ってきました。8月の第1週(1日〜7日)は、星空を楽しもう!というキャンペーン期間「スター・ウィーク~星空に親しむ週間~」でもあります。もちろん、この期間中に限らず晴れた夏の夜空を見上げる機会を増やしてみてください。今月のトピックをまとめてお伝えしたいと思います。

■ 8月12日はペルセウス座流星群

三大流星群のひとつ、ペルセウス座流星群の母天体はスイフト・タットル彗星で、太陽の周りを約130年の周期で公転しています。今年のペルセウス座流星群は8月12日(水曜)22時頃にピークを迎えると予想されています。
条件としては、8月の満月が4日で12日は下弦の月がずっと空に光っているため、真っ暗に近い新月の頃と比べると、絶好の観察日和!とは言いにくいですが、月の明るさがそれほど強くはないため、そこそこの数の流星を見ることができそうです。

画像:国立天文台HP

<観察するときのコツと注意点>
ピークは12日ですが、その前後も観察は可能です。11日の夜から13日の夜にかけて、21時頃から流星の出現が見込まれ、真夜中〜未明にかけて多くなりそうです。

*流星は、放射点を中心に放射状に出現しますが、特定の方向ではなくどの方向にも現れますので、放射線の周りだけを気にするのではなく、なるべく空の広い範囲を見渡すようにしましょう。
*月が視界に入らないように!
*目が屋外の暗さに慣れるまで、最低でも15分程度は観察を続けましょう。レジャーシートなどを敷いて地面に寝転ぶと、首が疲れにくいです。
*暗い中での観察になります。事故に遭わないよう十分注意し、マナーを守って観察をしてください。
*密にならないよう、他者がいる場所の場合は十分な距離(ソーシャルディスタンス)を保ちましょう!

■8月25日は「伝統的七夕(たなばた)」

「伝統的七夕」とは、太陰太陽暦(旧暦)の7月7日にちなんだ、太陽暦以前の七夕のことです。現在、日本で使われているカレンダーは「太陽暦」(グレゴリオ暦)といって、太陽の周りを地球が一周する日数(公転の周期)を基準にした暦(こよみ)のこと。1年365日、実際には誤差があるので、4年に1度その誤差を調整する閏年(うるうどし)がありますね。一方「太陰暦」とは、月の満ち欠けを基準にした暦。ということは29〜30日が「1ヶ月」となるため、季節と月日がずれていくこと必至です。このため「伝統的七夕」は、毎年日にちが変わり、今年は8月25日、というわけです。

太陽が沈んだ宵の空に七夕の星たちが空高く輝きます。空が暗くなったらおりひめ星(こと座の1等星・ベガ)とひこ星(わし座の1等星・アルタイル)や、もっと暗い観測に適した環境だと、その間に流れる天の川を見つけることができるかも。
これを機に、是非夜空を見上げてみてください。

(アール)

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