天体観測~3月の星空は「月と惑星」に注目!

「記録的な暖冬」と言われる今冬でしたが、カレンダーの上でも「冬」は終わり、3月に入りました。上空でも昨年の暮れから見えていた「冬の大三角形」が見納めとなる頃。星空も春へと季節が移動していきます。

画像:国立天文台HP

この3月、天体ショーとしてビッグニュースはありませんが、太陽系の惑星たちの動きを観察するにはとても良い時期です。

■太陽系の惑星

今月は火星、木星、土星が行儀よくと申しますか、同じくらいの車間距離(星と星の間隔、ですね!)をとって順序良く空に現れてきます。夜明け前の東の空に注目していただくと、地球より太陽から離れているこの3つの惑星を見比べることができるでしょう。

ご存じのように、地球から一番近いのが火星、次が木星、土星。火星は「地球型惑星」で、地球と同じように岩石でできていますが、木星と土星は「木星型惑星」で巨大なガスのかたまりです。同じ太陽系の惑星でありながら、その差はとてもコラム1本では書ききれないほどですが、そんなに違う星たちが地球から見上げた空に並んで見えることの奇跡を感じていただけたら、と思います。

■月と惑星たち

3月後半は、月と惑星のコラボレーションを観察するのがおススメです。上記にもありますが、夜明け前の南東の空に輝く惑星たち(火星、木星、土星)のそばを、徐々に細くなる月が通り過ぎます。本来なら一番小さな月が、地球の何倍もある惑星よりも大きく見えるということも不思議ですよね。

画像:国立天文台HP

世間ではウイルスの話題でもちきり。ちょっと重い気持ちになりがちですが、こんな時こそ空を見上げて気分をリフレッシュしてください。「直接・間接問わず絶対に太陽を見ない」「寒さ対策は万全に!」にご留意いただき、くれぐれも安全な状態で観察してくださいね!

(アール)

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