なんと!結構ヤバかった。秋の紫外線は真っ直ぐ届く?

紫外線のピークは7月〜8月。こんな時期に紫外線の話?と思われるかもしれませんが、こんな時期だからこそ気をつけたい“怖い”紫外線のお話を。

地球温暖化や環境問題の話題には「オゾン」や「紫外線」という言葉もよく出てきます。地球を取り巻いているオゾン層が紫外線の地上への侵入を防いでくれるために、私たちは比較的安全に生活することができているからです。紫外線は私たち人間や動物の遺伝子を破壊する恐るべき存在。とくにUV-Bと呼ばれる紫外線は一部がオゾン層を通過して地上に届き、皮膚ガンの原因になったり、白内障の発症を促す原因になったりします。

太陽から地上に到達する光には、直射光と散乱光の2種類があります。
直射光…太陽から直接地上に達する光
散乱光…太陽から来た光が窒素・酸素などの空気を構成している分子やエーロゾル粒子(固体や液体の微粒子で雲ができるとき大いに関連する)にあたって、進行方向が変化して地上に達する光

(画像:気象庁HP)

上の図のように、散乱光はあちこちに広がります。光が空気分子によって散乱する場合は、光の波長が短いほど散乱しやすくなる性質があります。晴れた空が青く見えたり、宇宙から見た地球が青いのは、目に見える(可視)光の中で、波長の短い青色が強く散乱されるため。可視光よりももっと波長が短い紫外線は、さらに散乱されやすいといえます。

(グラフ:気象庁HP)

秋は、紫外線を遮るチリやホコリが少なく空気が澄んでいる時期で、紫外線を通しやすい状態になっています。また、標高の高い場所では紫外線が散乱されにくく、一般的にUVインデックスで示される(平地の)値よりも高くなります。

紫外線のピークは7月〜8月ではありますが、9月になったからといって急激に減るわけではありません。紫外線は一年中放出されていますし、晴れた日のみならず曇りの日だって、目に見えないだけであちこちから私たちに向かって降り注いでいるのです。
秋になったから、日が短くなったからといって油断は禁物!これから登山に出かける予定のある方は、しっかりとした紫外線対策をしてください。特に「目」にはご用心を!

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Aは大量、Cはゼロ。ちょっとのBがかなりヤバイ!・・・さて何の話でしょう?


(アール)

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