梅雨明け・夏本番!「ヘビとの遭遇」に気をつけて

東京地方では記録的な日照不足で野菜の値上がりや経済への影響が話題になっていますが、この長く続いたジメジメした天気や、雲しか見えない空も、もうすぐ「終わり」になりそうです。

梅雨が明けて、いよいよ本格的に夏休みを楽しむぞ!アウトドアを楽しみたいこの時期、特に注意をしていただきたいのが「ヘビとの遭遇」です。きょうは、日本に生息する「毒蛇」とされる3つの代表的なヘビの一種「ヤマカガシ」についてお伝えしたいと思います。ちなみに3種とは、ハブ・マムシ・ヤマカガシ。ヤマカガシは無毒とされていましたが、1972年、中学生がヤマカガシに噛まれて亡くなるという事件が発生して以来、毒蛇として認識されるようになりました。

ヤマカガシの毒は猛毒で、マムシやハブに比べてはるかに毒性が高く危険だということがわかったのです。怖いのはそれだけではありません。ヤマカガシに噛まれても、すぐにはマムシに噛まれたときのような痛みや腫れなどが無く、じわじわと体内に入った毒によって激しい頭痛、歯茎や傷口などからの出血が続き、脳内出血まで引き起こし、死に至らしめる可能性が高いという恐ろしさ。こんな目に遭わないために、どのようなことに注意すればよいのでしょう?

▼ヤマカガシと遭遇しやすい場所

北海道や沖縄を除く、国内の殆どの地域に生息しています。
水田付近や河川敷などにいることが多いといわれていますので、近所に田んぼや川がある方、河川敷でアウトドアやキャンプの予定がある方は特にご注意を!

▼ヤマカガシの見た目

全体的に黒っぽくて赤い斑点が特徴とされていますが、近畿地方で見つかったものは緑色っぽい姿との報告でした。地域によって見た目が異なる場合があるので注意が必要です。

▼遭遇してしまったら?

ヤマカガシは本来おとなしい性格ですが、危険を察知して噛みつきます。ヘビを見つけたら近づかないこと・触らないことが大前提。

▼最悪の場合、噛まれてしまったら?

とにかく毒を出すことが最優先です。毒を出すスポイトなども販売されているようですが、素人では難しいためすぐに病院に行きましょう。

昨年(2017年)には、街中の公園で男の子がヤマカガシと見られるヘビに噛まれ、一時意識不明に陥ったというニュースが報道されました。ヘビと遭遇するのは山中や藪の中だけ、とは限らないんですね。素足にビーチサンダルで草むらをやたらに歩き回ったり、草や茂みの中に素手を突っ込んだりしないように!どうか皆さま、気をつけてください。

(アール)

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