日頃、天気予報の何を一番、気にして見ていますか?晴れとか雨とか曇りとか、雪が降りそう?気温・・・日によって気になる部分は違うでしょうし、おシゴトや用事が違えば気になることも違ってくると思いますが、それでもやっぱり気になるのは「降水確率」ではないでしょうか。今日は雨が降るのか降らないのか。30%と出ていれば傘は持たないよ!という方も、20%でもあれば折りたたみ傘は持ち歩きます!という方も、その「数字」について、どのような定義ではじき出されているかご存知でしょうか。
「降水確率」について定義を調べてみると、とっても難解な文章が書いてありました。
・・・降水確率予報で確率60%といった場合、そのような予報を100回発表すると約60回で対象時間内に1mm以上の降水があり、約40回で1mm以上の降水がないことを意味しています。・・・(気象庁HP)
これを10回読んでも20回読んでも、書いてある事はわかるのですが、理解に関しては「え?ちょっと待ってくださいよ…」といった感じ。もう少し補足すると
過去データにおいて、同じような条件(気温・風向き・湿度・雲の状態など)のもと、○○%の降水がありました、という意味になるんだそう。同じような条件が100回あったとしたら、そのうちの60回で降水があれば「60%」となる…のです。
そしてこの「降水があった」の定義は「1mm以上のもの」とされるため、例えば1mm未満の雨などがサッと降ったのは勘定に入らないというわけです。
じゃあその1mmってどんな量ですか?というと気象庁HPではこのように記されています。
降水量は、降った雨がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の水の深さで、mm(ミリメートル)で表しています。例えば、「1時間で100ミリの降水量」は降った雨がそのままたまった場合、1時間で雨が水深10cmとなるということです。1平方メートルに100ミリの雨が降った場合、水の量は100リットル(重さにして約100kg)になります。(気象庁HP)
1時間で雨などが1m2(平方メートル)に1mm溜まると。どこにも流れ去らずに1mmの雨。1時間に1リットル程度の水が落ちてきた(降ってきた)ことになります。ちょっと想像がつきにくいですが、定義としては1時間の最初の15分で全部降っても、満遍なく1時間弱く降っても同じ扱い。でも体感的には前者は「雨に降られた」と感じるかもしれないし、後者だと「傘なんて全く必要なかった!」になるかも。このあたりは個人差もあるので、定義しづらいところでもありますが。
そしてもっと言うと降水確率は「予報区内」に対して出されるものなので、ある程度広い範囲に対して、どこのポイントでも同じ確率で発表されています。とすると例えばその区域内の一番北と南などでは、様子が違っているかもしれない・・・とも考えられるのです。
どんどんややこしくなっていきますが、これが「降水確率」なるもの、なんですね。
とすると、広範囲の天気予報を見て、安易に「今日は降水確率0%だから絶対大丈夫!」とも言えないし「70%だから絶対降る」とも限らない、ということになるんです。
※雨が気になるときはピンポイントで雲の状態がわかるライフレンジャーの「雨レーダー」が便利です。
そして、気象庁HPによると、多くの人が間違った認識をしやすいのがこちら。
降水確率は「雨の降る可能性」を示すものであり、時間や面積、降水量は全く関係ないことをご理解ください。
そうです!降水確率とはあくまで「雨の降る可能性」であること。これから気温も上がり「降水確率」が高くなる日も増えてきそうです。朝の天気チェックを念入りにして、快適な一日をお過ごしください。
(アール)
参考:気象庁HP