【スーパームーン】2019年最大の満月は、観測する日に注意が必要!?

2019年2月の満月は、今年最大の大きさの月となります。月が一番地球に近いのは、19日の18時03分頃ですが、日付が変わってすぐ20日0時54分に満月となります。このときの地心距離(地球の中心と天体(この場合は月)の中心の距離)は約35万7000kmです。つまり、満月の日である20日の月ではなく前日の19日に昇る月が「最大」ということになります。

ちなみに2019年で最も小さな満月は9月14日の満月です。実は今年の中で月が最も地球から離れるのは2月5日の18時29分でしたが、この日は新月だったのです。9月13日22時32分に遠地点を通過し、14日の13時33分に満月となります。満月の瞬間の地心距離は約40万6000kmと、約5万kmもの差があります。

といっても、2月の満月の大きさと9月の満月を比べることはできませんし、目で観て「うわあ、こんなに違うんだ!」という実感が得られることはかなり難しい事ですよね。そこで、下記の図のように並べてみると、どれくらい違うのかわかりやすくなると思います。

(画像:国立天文台HP)

ではなぜ、このような現象が起こるのでしょうか?
月は地球の衛星で、およそ28日かけて地球の周りを公転しています。月の軌道は円形ではなく楕円形をしているので、地球と月の距離は一定ではありません。また、月の軌道は太陽や地球などの重力を受けてわずかに変化し、近地点や遠地点の距離も変化するのです(下図参照)。近いと大きく見え、遠いと小さく見える、ということになり、最も大きな満月は最も小さな満月に比べて、14%大きく、30%明るく見えます。

(画像:国立天文台HP)

冬の満月は、夏の満月よりも空の高いところを通ります。また、2月19日の月は、日本のほとんどの地域で、満月の瞬間の前後わずか1時間以内に南中(真南にくること)します。つまり、かなり高い位置にある満月を観ることができるのです。19日の夜はしっかり防寒対策をして2019年最大の満月を是非ご覧ください。

(アール)

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