さまざまなお仕事と天気の関係をお聞きする「天・気になるシゴト」が新しくスタートします。この企画では、天気が気になりそうなオシゴトや、天気との意外な関係などを楽しくお伝えできたらと思います。
記念すべき第一回にお話を伺うのは「THE CAMP BOOK」の企画・運営をされている株式会社リペアのイベント事業部「遊楽亭一座」座長・樋口大貴さんです。
樋口大貴さん
いわゆる音楽フェスとはちょっと違う、中心にキャンプがある「THE CAMP BOOK」のコンセプトについては、公式サイトからそのまま引用させていただきたいと思います。
THE CAMP BOOKは、「遊び」の教科書です。
フェスカルチャーのはじまり。
そこで“Human Be-in＝人間らしさの回復”が叫ばれたように。僕たちが新しく始めたTHE CAMP BOOKでは、
Be-In CAMPus＝共に学び・共に遊ぼう
を合言葉にみんなが交わる場所を作ろうと思っています。かっこいい音楽を聴きながら、大自然の中でゆったりと時間を過ごす。
オトナもコドモも、関係ない。
好きなように踊り、心から許せる仲間と笑う、
好きなだけ食べて、好きな時間に眠る。みんなが子供に戻って、「最高の遊び」から、大切な何かを学ぶ。
そう、まるでCAMPusのような、音楽フェス。THE CAMP BOOKのページに、家族や仲間との最高の思い出を書き込んで、
世界に一つしかない「本」を作ってください。
――「THE CAMP BOOK」が生まれた経緯について教えてください
自分も含めて社内にキャンプ好きが多かったこと、音楽業界・アパレル業界出身の人間が多かったこともあって、フェスという流れに必然的になっていきました。要はキャンプとフェスが好きな集団だったんです。だったら大勢で場所を貸しきってキャンプしようよ、というのが発端です。広い会場を探して、知り合いのアーティストさんに来てもらってワイワイやろうと進めている延長線上でフェスになっていった感じですね。
――「延長線上」にしては豪華なラインナップですよね？
そうですね。最初は本当にプライベートな感じでしたが、話を詰めていく上で私達の「想い」に賛同してくださるアーティストが多くいらっしゃって、「これはフェスができるんじゃないか」と思えた瞬間がありました。それで「自分達のキャンプ」から「お客さんを意識したフェス」として動くようになりました。
（ちなみにこのフェスを企画・運営している株式会社リペアさんは、建築やリフォームなどを手がける会社です。多角的な経営をされている中で、フェスもその中のひとつと位置づけているところもすごくユニークです）
Cap:会場内に出展する店舗看板なども統一されている。「うち、もともと内装屋なんで」と樋口さん。 写真提供：株式会社リペア「THE CAMP BOOK 2017」
――梅雨入りの地域も多い時期だと思うのですが、なぜ6月に開催なんでしょう？
フェスが乱立している時代なので、その中であえて、私達にしかできないものを、どんな場所でいつやろう？と、すごく考えました。気候がよい時期は大きなフェスがありますし、他のフェスと日程が重ならないことや、とはいえキャンプなので寒い時期も厳しい。6月の2週目以降くらいでいけそうな会場をいくつかピックアップしたんです。
――なるほど、その時期の天候についてはどのように調べたのですか？
その期間の状況を地元の人に聞いたり、過去10年分の天気データを見たりするなど、かなり調べましたね。それでなんとなくここ10年くらいは6月前半だったらまだ入梅していない地域もあるなという感覚をつかんだんです。あくまで個人的な感覚ですけど。
――具体的にはいつくらいから天気が気になりますか？
1ヶ月くらい前からしか情報がないので大体それくらいですかね。天気を気にしすぎるとメンタル的にキツイ時もあります。台風情報は注意して見ますけど…。まあ、天気のことは自分が見なくても周りが必要以上に言ってくれるので（笑）
――どんな天気のときが一番気になりますか？
微妙なときが一番いやですね。ハッキリしないとき。こういうときは何回も天気を見てしまいます。降ってしまったら諦めて、雨のすごし方をするしかないですからね。
大きなイベントでいうと「FUJI ROCK FESTIVAL」は雨が降るのが定番になっていて、お客さんも雨を楽しんでいるところもある。こういった形が理想だなと思いますね。
写真提供：株式会社リペア「THE CAMP BOOK 2017」
キャンプを中心に動き始めた「THE CAMP BOOK」。次回は本企画で恒例（になる予定）の「5つの質問」に答えていただきます！どうぞお楽しみに。
取材協力：株式会社リペア/THE CAMP BOOK
