【旬のサカナ】2016年は不漁・争奪戦だったけど、今年はどうなる?サンマの話

サンマといえば庶民の魚、秋の味覚の代表です。夏バテしたカラダに活力を与えてくれるとも言われており、値段が安くて美味しいとくれば、そりゃあ大人気になること間違いなし。ですが、サンマが食べられるようになったのは江戸時代とか?しかも当時は「下等なサカナ」という扱いで、武士や身分の高い人は口にしなかったそうです。なんともったいない!

昔、殿様が鷹狩りの帰りに目黒のお茶屋で美味しいサンマを食べたことが忘れられず、後に城内で「美味しくないサンマ」を食べ、「サンマは目黒に限る!」と叫んだ…有名な落語「目黒のサンマ」はこんなエピソードですが、今年の「目黒のさんままつり」は9月10日(日)に開催されるようですよ。「サンマがナゼ目黒?」と思った方、9月10日に目黒に行ってみるとよいかもしれません。

■ナゾだらけ?サンマの生態

さて、庶民に愛されているサンマですが、調べてみると色々「意外」なことがわかりました。まずは産卵について。1年中稚魚が採れることから、どこでどのように産卵されているか諸説あり、時期や場所などについて特定できていない、ようです。
産卵だけでなく、寿命に関しても面白いことがわかりました。1990年頃までは「一年魚、二年魚…」などと分類されていたにも関わらず、なんとその後「サンマの大部分の寿命は1年間」ということがわかったそうで、意外と短命なサカナということが判明。

■サンマってどこで釣れるの?

北海道がサンマ釣りに最適とは言われていますが、全国各地で可能とのこと。サンマは群れで行動する回遊魚なので「サビキ釣り」が良いそうですよ!しかも、集団でいるところに投げたらあとは食いついてくるのを待つだけ。相当な手ごたえを楽しめる釣りになるんだとか。

■2016年はサンマ不漁の年…今年はどうなる?

サンマの最適温度は11~17度程度。ちなみに海水温が高いと寄生虫がついて、サンマの美しい肢体にシミのような痣をつけるばかりか、人間にとってもよろしくない。2016年は海水温が高く、サンマの不漁や寄生虫に関する情報が多く見受けられました。では今年、2017年はどうなるのでしょう?

気象庁の日別海面水温から、昨年と今年の同じ日(8月29日)の「平年差」を比較してみると…

  

(資料出展:気象庁HP)

サンマ漁が盛んに行われる北海道の海水面については、昨年(左/もしくは上の図)と比べると今年のほうが少しばかり平年差が少ないように見えますね。ですが、太平洋沖に関しては今年の方が圧倒的に赤い(平年差がプラス傾向)ところが広がっています。

  

(資料出展:気象庁HP)

こちらは海水温度になりますが、こちらも太平洋側の温度をみると、圧倒的に今年(右/もしくは下の図)のほうが高そうです。また、8月30日に発表された「黒潮の蛇行」の今後も気になるところです。

もちろん、海水温に限らず漁業にはさまざまな要素が関わるとは思いますが、いずれにしても庶民の味方・秋の味覚があまりに高嶺の花にならないことを祈るばかりです。


こんにちは、アールです。サンマのあのシュッとした姿を魚屋さんの店頭で見ると、秋が来たな~という気になりますね。できれば炭火で焼いて、カボスをギュッと搾って降りかけて…考えただけで口の中がキュンとします。地球温暖化がもっと進んだらサンマは高級魚となってしまうのでしょうか? サンマにはいつまでも庶民の味でいて欲しいと願う今日この頃です。

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ABOUTこの記事をかいた人

編集部の尻叩き役としてやってきたが、年齢を省みず過酷な階段降りにチャレンジしてお尻の筋肉を痛める。あまり知られていない秘境的な場所に旅することが大好きで、数奇な気象現象と出会っているが、その貴重さを理解できていない。料理の腕はイマイチだが魚をさばくことが趣味。多肉植物中毒。