ゲリラ豪雨は、さまざまな災害を招きます。2014年8月1日、神奈川県山北町の渓流付近でゲリラ豪雨が発生。同地のキャンプ場を訪れていた母子3名が、増水した川に流されて死亡しました。たとえ川の付近にいなくても、ゲリラ豪雨によって道路の冠水、地下施設の浸水などが発生することもあるため、危険を感じる前に避難しなければなりません。
■ゲリラ豪雨の原因は「積乱雲」
ゲリラ豪雨の原因は、巨大な山のように見える雲・積乱雲にあります。積乱雲の発達が顕著なのは、地表付近にある空気の温度が高く、湿度を多く含んでいる場合。このため、夏の午後になると積乱雲を頻繁に見掛けるのです。ゲリラ豪雨が発生するのは局地的で短時間ですが、急な川の増水や土砂災害など、様々な災害につながることがあるため、甘く見てはいけません。
◆ゲリラ豪雨から身を守る主な対策法
①ゲリラ豪雨の前兆を知ろう
ゲリラ豪雨が発生する前は、下記のような前兆現象がみられます。
①雷の音が聞こえる
②真っ黒な雲におおわれる
③冷たい風が吹く
④急な強い雨が降り出す
晴れていても…
天気が急変してどんより真っ暗になることも…
屋外でこのような「ゲリラ豪雨前兆現象」がみられた場合は、ビルなどの頑丈な建物の中に避難しましょう。
②災害が起こりやすい場所を把握しよう
ゲリラ豪雨が発生した場合、自分のいる場所でどのような災害が起こりうるかについて、前もって知っておくことが重要です。
・地下施設(地下街など)
ー河川などからはん濫した水が流入する
・道路(歩行者・自転車)
ー路面が冠水し、道路と側溝の境目が分かり難くなり転倒する
・道路(自動車)
ー冠水部分に乗り入れ、走行不能となり、場合によっては水没するおそれがある
・川原、中洲
ー急増水で流される、中洲に取り残される
・登山
ー渓流の急増水で流される