シックな装いでマイナーチェンジ。カシラダカは渋めの衣替え

■日本には寒い時期にしかいない鳥

先日、鳥類のファッションリーダー的な存在として(?)ライチョウについてお伝えしましたが、今回はこちらの鳥です。

kashiradaka

ん?スズメっぽい?色はそうかもしれませんが、この鳥は「カシラダカ」。スズメの仲間の一種ですが、あたまの部分の羽が立って冠のようにみえるのが特徴で…、ああ!だから「カシラ(頭)ダカ(高)」。

日本にいるのは寒い時期だけの冬鳥だそう。このヴィジュアルから、なんとなく見慣れた姿で身近な存在のカシラダカですが、いま絶滅の危機に瀕しています。2016年にレッドリスト(国際自然保護連合が作成した絶滅のおそれのある野生生物のリスト)のランクがアップしてしまいました。

冬鳥なので、日本が暑い期間は涼しい地域にいるのですが、それにしても大陸から日本に飛んでくるエネルギーが、体長約15cmの小さな体にあるとはびっくりです。

寒い場所に住んでいるから、枯れ枝に保護されるような色合いのカシラダカ。「チッ」という短く甲高い鳴き声が聞こえたら、注意してみてください。もしかしたら、あなたの身の回りにもいるかもしれません。

(2017/1/17 00:00更新)


kiyoshima_winter

こんにちは。キヨです。
冬のバードウォッチングでは定番だった「カシラダカ」がレッドリストに掲載されるとは非常に残念です。。。カシラダカに限らず身近な生物が実は絶滅危惧種になるということを痛感した一件でした。

今後、皆さんの周りの「当たり前」の生き物がレッドリストに掲載されてしまうことがあるかもしれません。当たり前のようにあったものがなくなるのは、とても寂しいことです。この記事をきっかけに周りの生き物たちに思いを寄せてみていただけると幸いです。

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