秋雨の季節へ。曇りや雨の日が多く、大雨の所も…

◆今週の天気のポイント
・秋雨の季節きたる。曇りや雨の日が多く、大雨の日もあるため注意。
・酷暑は落ち着くが、気温はこの時期としては高めで蒸し暑い。

今週は、湿った空気や秋雨前線などの影響で曇りや雨の日が多くなりそうです。

3日(日)9時の時点で父島の北にある台風12号は、3日(日)のうちに勢力を弱め熱帯低気圧に変わる見込みです。この熱帯低気圧が今後北上し、日本に湿った空気を送り込みます。太平洋高気圧の縁辺からの湿った空気の流れ込みともあいまって、大気の状態が非常に不安定になるでしょう。4日(月)は、北~西日本の太平洋側で大雨となる所がある見込みです。土砂災害・低い土地の浸水・河川の増水や氾濫、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。また、北~西日本の太平洋側の海上は風が強まり波も高まりますので注意が必要です。

↓4日(月)の予想気圧配置と降水量↓

太平洋側は大雨に警戒し、強風・高波に注意

その後、熱帯低気圧は四国の南を西へ進み、6日(水)は九州の南海上でほぼ停滞する見込みです。5日(火)~6日(水)にかけて、九州南部や奄美地方では大雨の恐れがあります。また、前線や湿った空気の影響で東北から中国・四国地方にかけても大雨となる所がありそうです。

↓5日(火)の予想気圧配置と降水量↓

広く大雨に注意

7日(木)以降、北海道は晴れる日もありますが、東北~沖縄にかけては曇りや雨の日が続くでしょう。少雨傾向だった北陸などでは恵みの雨になるかもしれませんが、湿った空気の流れ込みが強まり、強雨や雷雨になる日もありそうなので雨の降り方には注意が必要です。最新の雨レーダーにて雨雲の様子を確認してください。

気温はこの時期としては高め

気温は引き続きこの時期としては高めです。西日本や東海では最高気温が30℃以上の真夏日が続き、35℃と猛暑日もある見込みです。西日本では、8日(金)にかけては夜間も気温が下がらず、最低気温が25℃以上の熱帯夜が続き寝苦しいでしょう。引き続き、涼しい環境を作り、熱中症にかからないように注意してください。

ただし、曇りや雨の日が続くということで、日差しが少なくなるだけ、これまでのような酷暑といった感じの暑さはトーンダウンしそうです。どちらかというと蒸し暑いといった体感になるでしょう。

関東や東北の太平洋側では最高気温が30℃以下になる日もあり、東北では朝の最低気温は25℃以下の日が多くなってきそうです。また、北海道では、最高気温が30℃の日もあり日中は暑いですが、週の後半になると朝の最低気温が20℃以下になり、朝の空気にほんの少しだけ秋を感じることができるかもしれません。

(気象予報士:ふぅ)

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