引き続き大雨と熱中症に厳重警戒

◆今週の天気のポイント
・北日本や日本海側を中心に大雨が続く恐れ。少しの雨でも土砂災害などに警戒。
・気温は北日本や関東を中心に平年より高め。昼夜問わず熱中症に警戒。
・九州から関東は週の終わりに梅雨明け?一足早く夏の便りも…。

7月に入ってから西日本や日本海側を中心に大雨が続いています。7月1日(土)に山口県で、2日(日)に奄美地方で、3日(月)に熊本県で、そして8日(土)には島根県で線状降水帯が発生し、命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まりました。

↓9日(日)11時30分の土砂災害の危険度分布↓

土砂災害などに警戒(出典:気象庁HP)

少なくとも11日(火)にかけて梅雨前線の影響で西日本から東北にかけての広い範囲で大雨が続く所がある見込みです。これまでに降った雨の量が多く地盤が緩んでいる地域もありますので、土砂災害に厳重に警戒してください。河川の氾濫や低い土地の浸水にも警戒が必要です。また、梅雨前線に向かって流れ込む湿った空気の影響で大気の状態が非常に不安定になるため、落雷や竜巻などの突風にも十分注意してください。

↓11日(火)の雨雲の予想↓

大雨に警戒し、落雷に注意

12日(水)以降、梅雨前線は東北付近に停滞し、北日本は雨の降りやすい日が多く大雨の恐れもあるでしょう。東日本や西日本には梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込みやすい状態が続く見込みです。晴れ間もありますが雲が広がりやすく、日本海側や内陸部を中心に雨の降る所があり、雷を伴い激しく降る恐れもありますので注意が必要です。

↓12日(水)~16日(日)の予想気圧配置↓

梅雨前線は東北付近に停滞

15日(土)ごろになると太平洋高気圧の張りだしが強まるため梅雨前線はさらに北上し、西日本や東日本では梅雨が明けたような気圧配置となりそうです。九州南部の梅雨明けの平年は7月15日ごろ、四国が7月17日ごろ、九州北部や中国、近畿、東海、関東甲信は7月19日ごろです。この週末にこれらの地方で梅雨明けの発表があれば、九州南部では平年並み、その他の地方では少し早めの梅雨明けとなる見通しです。

週の後半は広く気温が高めに

最高気温は、北日本や関東を中心にこの時期としてはかなり高めとなり、東京でも猛暑日が予想されている日があります。そして、週の後半になると西日本も含め猛暑日に迫る暑さとなる地方が多くなる見通しです。最低気温も高めで、西日本や東日本を中心に夜間も気温が下がらない熱帯夜が続く所もあるでしょう。屋内外・昼夜を問わない熱中症対策が必要です。

涼しい環境を心がけて

帽子や日傘などで暑さを避けてエアコンや扇風機などで涼しい環境を作り、こまめな水分補給をしてください。また、夜眠る前にはコップ1杯の水を飲むなど、のどが渇く前の水分補給も大切です。

(気象予報士:ふぅ)

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