荒天のち初雪。今季1番の強い寒気が南下

◆今週の天気のポイント
・11月29日(火)は全国的に荒れた天気に。大雨・落雷・強風・高波に注意
・11月30日(水)~12月1日(木)は、東北から山陰にかけて初雪の可能性あり。北海道の日本海側は大雪の恐れ
・紅葉シーズンも終盤に。東・西日本の街中では紅葉狩りのラストチャンス。

今シーズン1番の強い寒気が南下してくる見込みです。今年本州で初雪の便りが届いているのは盛岡のみ。しかし今週は、東北や北陸のみならず、近畿北部や山陰など西日本の日本海側でも初雪の便りが届く可能性があります。冬用タイヤの準備などの本格的な冬支度をしておいた方がよさそうです。

11月28日(月)は、高気圧に覆われておおむね晴れる所が多くなる見込み。ただし、天気はゆっくり下り坂に向かいます。この先曇りや雨または雪の日が続きそうな日本海側では洗濯やお出かけのチャンス。貴重な晴れ間を有効にお使いください。

↓11月28日(月)の予想気圧配置↓

晴れ間を有効に

11月29日(火)は一転して天気が崩れるでしょう。前線の通過に伴い広く雨が降る見込みです。特に前線通過前後は雷を伴い、ザっと雨が強まる所もあるでしょう。突風や竜巻の恐れもあります。強風や高波にも注意してください。

↓11月29日(火)の降水の予想↓

大雨・落雷・強風・高波に注意

前線通過後の11月30日(水)には、北日本に徐々に寒気が南下し冬型の気圧配置になる見込みです。12月1日(木)にかけて、平地で雪を降らせる目安となる上空1500m付近マイナス6℃以下の寒気が中国地方まで南下してくるでしょう。このため、東北から北陸、近畿北部や山陰などあちらこちらから初雪の便りが届く可能性があります。また、北海道は真冬並みの寒気の流れ込みが12月2日(金)にかけてと2~3日間ほど続くため日本海側を中心に積雪の量が多くなり大雪の恐れがあるでしょう。今後の情報に注意してください。

↓12月1日(木)の上空の気温と降水の予想↓

あちらこちらで初雪、北海道は大雪の恐れ

今週を境に、太平洋側は晴れの日が多く、日本海側は曇りや雪または雨の日が多くなる冬らしい天気に変わっていきそうです。12月に入ると同時に本格的な冬を迎えるでしょう。

気温は、強い寒気が流れ込む12月1日(木)以降、急に気温が低くなり冬らしくなってきそうです。札幌では最高気温が0℃未満の真冬日になる可能性すらあります。最高気温は東北太平洋側や北陸で10℃以下、関東や東海、近畿や中国、九州でも15℃に届かなくなるなど寒さが増してくるでしょう。これまでよりもワンランク上の暖かい服装の準備をして風邪など引かないよう気をつけてください。

12月に入ると同時に急に寒くなる

そして、東日本や西日本の街中では紅葉が見ごろを迎えています。紅葉の見ごろは大体12月上旬ごろまで。北日本の山沿いで9月下旬ごろから始まっていた紅葉シーズンもいよいよ終盤を迎えました。今週は紅葉狩りのラストチャンス。キリリと冷え行く空気の中、最後の紅葉を楽しんでください。

紅葉狩りのラストチャンス

(気象予報士:ふぅ)

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