週前半に強い寒気が南下し秋深まる、北日本は冬支度を

◆今週の天気のポイント
・週初めに強い寒気が南下、北日本や山沿いは雪の恐れ。冬支度を。
・週半ば以降は晴れる所が多く行楽日和。紅葉狩りは暖かい服装で。
・朝晩と日中の気温差も日々の寒暖差も大きいため体調管理に注意。

今週前半に強い寒気が南下し秋がいっそう深まりそうです。北日本だけでなく東・西日本の山でも雪の可能性があり、ひょうやあられが降る恐れがある見込みです。北海道の北部や内陸部では平野でも雪が交じり初雪の可能性もあるでしょう。

↓上空5500m付近の気温と地上の降水の予想↓

この時期としては強い寒気が南下

24日(月)には上空5500m付近に平年より10℃ほど低い寒気が流れ込んでくるため大気の状態が非常に不安定になります。北日本から西日本の日本海側では所々で強雨となり落雷にも注意が必要です。また、北日本の標高の高い所だけでなく東・西日本の日本海側の高い山でも雪の可能性があり、ひょうやあられが降る恐れがあります。さらに、北海道では道北や内陸部などの平野部で雨に雪が交じり初雪の可能性もあるでしょう。稚内・旭川の初雪の平年日はともに10月19日とすでに過ぎており北海道では平地でも雪が降る所がある時期です。冬タイヤへの交換は初雪前にすませタイヤチェーンの準備もしておきましょう。

↓25日(火)~26日(水)の予想気圧配置↓

冷たい雨が降る。強風と高波にも注意

25日(火)は関東沖に発生する低気圧の影響で関東甲信や東海で冷たい雨が降る所が多くなる見込みです。高い山では雪になりそうです。また、低気圧が発達するため26日(水)ごろにかけて関東や伊豆諸島は海上を中心に風が強まりうねりを伴い大しけとなる恐れがあります。強風と高波に注意してください。

週の半ば以降は晴天に

上空の強い寒気や関東沖の低気圧が離れると天気は徐々に回復に向かいます。週の半ば以降は高気圧に覆われておおむね晴れる日が多くなる見込みです。

週の前半は平年より低め

気温は、24日(月)~26日(水)にかけての寒気の南下や冷たい雨によりぐっと低くなる見込みです。週の後半になると日差しが戻り寒さは解消に向かいますが、先週末ほどは気温が上がらず秋の深まりが感じられそうです。
また、先週は夜間晴れた日に放射冷却が強まり朝晩はぐっと冷え込みました。今週はさらに冷え込みが強まる見込みで紅葉の色づきも進みそうです。紅葉シーズンは本格化を迎え、北海道では平野でも見ごろを迎えている所があります。関東など東日本の山では見ごろで、西日本は山沿いから色づき始めています。今週の半ばごろからは晴れる所が多くなり紅葉狩り日和となるでしょう。

紅葉シーズン本格化へ

ただし、街中では快適な陽気でも紅葉が見ごろを迎えている山沿いなどでは日中もヒンヤリします。そして、晴れる日は朝晩と日中の気温差が大きいため脱ぎ着しやすい服装の工夫も必要です。
今週も朝晩と日中の気温差や日々の寒暖差が大きいため引き続き体調管理をしっかりしてください。

(気象予報士:ふぅ)

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