台風11号が九州方面へ、早めの備えを

◆今週の天気のポイント
・6日(火)に台風11号が九州に最も近付く見込み。早めの備えを。
・西・東日本の太平洋側を中心に強雨や雷雨に注意。
・暑さ復活。日本海側は台風の北上とともに気温上昇。熱中症対策を。

4日(日)9時現在、大型で強い台風11号は、今後東シナ海を北上し6日(火)に九州に最も近付く見込みです。

↓台風11号の進路予想図↓

台風は6日(火)に九州に最接近

台風は対馬海峡付近を進む予想で日本列島は台風の東側にあたる見込みです。台風の東側では台風本体の風と台風の進行方向の風が同じ方向に吹くため風が強くなります。台風が大型なこともあり、広い範囲で風が強まる見込みです。特に台風が近くを通る九州をはじめとした西日本を中心に暴風・高波・高潮に警戒が必要です。
台風が近付く前に、外にある飛ばされやすいものは部屋の中に片付けておきましょう。窓のシャッターを閉め、台風が近付いたら屋内でも窓のそばなど危険な場所には近寄らないようにしてください。

早めの備えを

また、大雨にも警戒が必要です。台風本体の雨雲がかかる恐れのある九州だけでなく、台風から離れている地方にも湿った空気が流れ込み強雨や雷雨の恐れがあります。九州では台風が近付く前から太平洋側の南東斜面にあたる宮崎県で大雨となっています。同様な条件で四国・紀伊半島・伊豆半島なども注意が必要です。低い土地の浸水・道路の冠水や河川の氾濫、土砂災害に警戒してください。側溝の掃除などを早めに行い水はけをよくしておくなどの対策を立てておくとよいでしょう。

また、雨レーダーで最新の雨雲の様子を確認するとともに、気象庁のホームページのキキクル(危険度分布)で、いま自分のいる場所にどれほどの大雨災害の危険が迫っているのかを把握し、早めの避難を心がけましょう。

台風は九州から離れると次第にスピードを上げて日本海を北上し、7日(水)までに温帯低気圧に変わる見込みです。台風が去ったあとは、北日本では晴れる日が続く所が多いですが、西日本や東日本では雲が広がりやすく雨の降る所もあるでしょう。台風シーズンのピークを迎えているいま、新たな台風が発生した場合には日本に再び影響がでる恐れがあります。引き続き最新の台風情報を注視してください。

残暑はまだ続く

9月に入りましたが西日本は真夏日が多く残暑が続く見込みです。週の初めは猛暑日の所もあり引き続きの熱中症対策が必要です。
先週は秋が近付いたかのように感じられた東日本でも最高気温が30℃前後の日が多く暑さが戻ってきます。特に北陸では台風の西日本接近時に吹く南よりの風でフェーン現象が起こり、気温が大幅に上がるため厳しい暑さとなる日があるでしょう。先週との気温差が大きいため体調管理にお気をつけください。
北日本も台風が去ったあとに気温が上がりこの時期としては高めの日が続く見込みです。ただし、朝晩はヒンヤリとしますので服装選びを工夫するようにしましょう。

(気象予報士:ふぅ)

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