梅雨明けの気配がするも、急な激しい雨に注意

◆今週の天気のポイント
・梅雨明けの気配…、日差しが戻る日が多くなる。
・晴れても空もようの急変に注意。急な激しい雨や落雷の恐れあり。
・気温も湿度も高く、蒸し暑い日が続く。熱中症対策を万全に。

本州付近に停滞する梅雨前線の影響で、12日(月)ごろまで雷を伴った非常に激しい雨の降る所がある見込みです。すでに記録的な大雨となっている所もあるため、引き続き土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に警戒してください。13(火)ごろから梅雨前線の活動が次第に弱まり太平洋高気圧の本州付近への張りだしが強まる見込みです。晴れ間のでる日が続くようになり、11日(日)に梅雨明けした九州南部に続いて今週は続々と梅雨明けの発表があるかもしれません。各地方で平年より早めの梅雨明けになる可能性があるでしょう。

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↓12日(月)~17日(土)の予想気圧配置と降水量↓

太平洋高気圧が張りだすも、激しい雨の恐れ

ただし、上空の寒気や日射による昇温の影響で大気の不安定な状態が続きます。晴れ間がでても空もようが急に怪しくなり、所々で突然の激しい雨や落雷がありそうです。空が急に暗くなる、冷たい風が吹いてくる、雷鳴が聞こえるなどの現象は積乱雲が近付いているというサイン。最新の雨雲の様子をこまめに確認し、外出の際は折り畳み傘を忘れずに持つようにしましょう。

最新の雨雲の確認は雨レーダーでチェック!
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竜巻や突風などの激しい現象が起こる恐れもあります。身の危険を感じたら頑丈な建物の中に避難し、窓ガラスなどからは離れて安全な場所にとどまり雷雲が去るのを待ちましょう。また、夜間帯に激しい雨がまとまって降る可能性もあり、低い土地の浸水や洪水も心配されます。場合によっては夜中に避難所へ向かう方が危険な場合もあるため、安全を考えてあらかじめ建物の高い場所で過ごしておくというのも避難のひとつの方法です。

身の危険を感じたら安全な場所に避難を

今週も引き続き気温と湿度が高く、蒸し暑いでしょう。沖縄や西日本では真夏日・熱帯夜が続く所が多くなりそうです。昼間だけでなく夜間の熱中症対策も必要。夜寝る前の水分補給のほか、枕元にミネラルウオーターを常備しておくと安心です。夜間帯もエアコンや扇風機をつけたままにして室内の環境を涼しく整えることも大切。すでに先週からあちらこちらの地方で熱中症警戒アラートが発表されており、救急搬送された方もいらっしゃるようです。引き続き、万全な熱中症対策をお願いします。

西日本は真夏日・熱帯夜が続く所が多い

(気象予報士:ふぅ)

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