花粉の飛散が多い今年、特に注意すべきことは?

2021年は花粉の飛散が多く、2月初旬にしてすでに飛び始めているとの報道もあり、花粉症に苦しむ人にとって辛い毎日が始まっています。この時期は屋外と室内の寒暖差も大きく、特に最近では気温の変化が大きく、この気温差に対応しようと私たちの身体はいつも以上にエネルギーをたくさん消費してしまっています。気温が低い時間帯や場所では衣服やマフラーなどを活用し、気温が高い時間帯や場所との温度差をできるかぎり少なくするよう、留意してください。

花粉症はスギ・ヒノキなど植物の花粉が原因で発症するアレルギー症状で、分類として最も多いのはスギ花粉症ですが、スギ花粉にアレルギーがあるとヒノキ花粉にもアレルギー反応を起こしやすいといわれています。鼻水や鼻づまり・くしゃみ・目のかゆみなどが主な症状で、特にくしゃみは風邪の場合とは少し異なり、連続して出る特徴があります。

花粉症対策
花粉が原因で出る症状ですので、できるかぎり花粉を寄せ付けない・接触しないことが一番の対策です。花粉情報をこまめにチェックして、花粉飛散量の多い時間帯などに外出しなくてはならない場合には、目や口・鼻などをしっかり覆う対策を。コロナ禍でマスクは常時着用がスタンダードになっていますが、花粉症対策メガネや、ツルツルした素材の衣服・帽子などの着用が有効です。また、外出先から帰宅したら、家の中に入る前に衣服をしっかりはたく、衣服ブラシで花粉をちゃんと落としましょう。もちろん、帰宅後のうがい手洗いは言うに及ばず、洗顔もしておくと安心ですね。

花粉症皮膚炎
花粉症の症状は、目のかゆみ・鼻水・くしゃみなどが一般的ですが、最近では肌にも症状が出ることが伝えられています。これは花粉症皮膚炎といわれ、首や顔などの露出している部分を中心にかゆみや湿疹、乾燥、ヒリヒリした痛みなどの症状があります。炎症が悪化すると肌のバリア機能が失われて、腫れや出血などを引き起こすケースもあるようです。花粉症皮膚炎を引き起こすのはスギだけでなく、ブタクサ、ヨモギなどにも注意が必要です。

花粉症皮膚炎の対策
花粉症皮膚炎は、肌が本来持っているバリア機能が低下したところに花粉による刺激があってアレルギー症状を起こします。空気中の細菌やウイルス・花粉などの異物が体内に入ってこないようにブロックしているのが、皮膚の一番外側にある角質層という薄い層です。肌が乾燥するとこの角質層が傷ついたりめくれたりして、ブロックできなくなることでアレルギー反応が起きるとされています。とにかく乾燥には気をつけて、室内では加湿器を使って湿度をできる限り40〜60%に保ち、保湿クリームをこまめに塗布するよう心がけてください。

免疫機能が整うことで肌のバリア機能が回復しやすくなるといわれています。ストレスを溜め込まないこと、睡眠を充分とることも大切です。
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コロナ禍でストレスを抱えている人は多いと思います。花粉症でくしゃみが出ると周囲の目が気になることもあるでしょうし、外出中に目がかゆくなってもうかつに目を触りたくない、でもかゆい!とイライラすることもあると思います。室内でできるリラックス法を何か見つけて上手にストレス発散してくださいね。
1時間毎の花粉飛散情報はライフレンジャー(花粉情報)でも確認いただけますので、ぜひご活用ください!

(健康管理士:R)

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