【気象用語】数日・しばらく、ってどれくらいの期間のこと?

晴れの日が続く、寒い日が続く可能性があるときに、よくニュースなどで「当分の間」とか「しばらく…」「数日」といった表現を耳にします。「当分」「しばらく」「数日」となると、人によってかなり感じ方・捉え方が違うような気がするのだけれど、これは具体的にどれくらいの期間のことを指すのでしょうか?

 

ライフレンジャーでは以前、
・1日の時間細分の用語について
午前1時は「朝」扱い!? 天気予報の時間、実はこうなってます。

・時間経過などを表す用語について
「曇り 時々 雨」と「曇り 一時 雨」の違いって?

それぞれ、コラムを掲載しましたが、今回は「時間や期間の継続を表す用語」についてリサーチしました。気象用語についてまとめてある気象庁のウェブサイトを見ると、下記のように記載されています。

<数日>
4~5日程度の期間。
(備考)
できるだけ具体的な期間を用いる。

<しばらく>
2~3日以上で1週間以内の期間を指し、状況によって過去の期間をいう場合と未来の期間をいう場合がある。
(備考)
a) 乾燥注意報の本文において用いられることがある。また、週間天気予報などでも用いる。
b) 季節予報の発表文には使用しない。
c) できるだけ具体的な期間を用いる。
d)「ここしばらく」も同義。

<当分>…この言葉の使用は推奨されておらず「しばらく」という言葉を使う
今の時点からあと「しばらく」の期間。
(備考)
a) 期間を明記するように努める。
b)「ここ当分」も同義。

少し先の予定が決まっている場合などは、それこそ<数日>先の天候が気になりますよね。これらを見ると<しばらく>の方が少し継続の幅が広く感じられますが、予報の際には“できるだけ具体的な期間を用いる”との注釈もありますので、ニュースなどでこの言葉が出てきたら最後まで注意深く聞く必要がありそうです。

ちなみに、同じ「継続」を表す言葉については、下記のような用語も。

<きょう一杯>
予報発表時から24時まで。

<あす一杯>
あすの0時から24時まで。

場合によって未来にも過去にもなるものは

<2〜3日>
今日を含めて2〜3日を指し、状況によって過去の期間をいう場合と未来の期間をいう場合がある。
(例)
ここ2~3日は気温が低かった。・・・今日を含む過去の期間
ここ2~3日は気温が低い見込み。・・・今日を含む未来の期間

寒い日や乾燥した日が「数日」「しばらく」続くこともあり、今年は特にウイルス感染予防や体調管理をいつも以上に気をつけたいところです。特に乾燥はさまざまなリスクを伴いますので、しっかり対策をなさってください!

▼乾燥対策はこちらもご参照ください!
菌やウイルスに要注意!乾燥の季節到来で気をつけたい3つのこと

(コラム担当・F)

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