【注意!】気温上昇で「なだれ」発生の危険

つい先日、史上最強の寒波がやってきたかと思ったら、今度は「この時期にしては・・・」というほどの高温が続きました。花粉飛来のニュースも報じられ、なんとなく調子が悪いな・・・と感じられている方も多いのではないでしょうか。

気温の上昇で危険が高まるのが「なだれ」です。雨の可能性もありますので、積雪のあった地域の方、スキーやスノーボードなど、シーズン最後の雪レジャーを予定している方は特に警戒を!現地の状況や正しい情報をしっかり入手して判断するようにしてください。

日本では年間で100件ものなだれが発生することもあり、多くの犠牲が出た事例も少なくありません。なだれから身を守るにはどのようなことに注意をしたらよいのでしょうか。

なだれには大きく分けると「表層なだれ」と「全層なだれ」の2種類があります。

▼表層なだれの注意ポイント

表層なだれは、冬の寒い時期に発生しやすく、発生地点から遠く離れた場所まで被害の出ることがあり大変危険な現象です。雪の滑り落ちる速度は、時速100~200kmにも達するとされ、事前に発生する予測が難しいという特徴があります。

▼表層なだれが発生しやすい条件

・積雪の多い場所でさらに大雪となるとき
・気温が低い日
・氷点下の気温が続き、風の強いとき

▼全層なだれの注意ポイント

全層なだれは、春先などの一時的に寒さが緩んだ時期に起こりやすいのが特徴です。時速40~80km程度と自動車並みのスピードで落下するため注意が必要です。

▼全層なだれが発生しやすい条件

・冬の間一時的に気温の上がる日
・雨が降ったあと
・斜面の雪にひびや、盛りあがった場所があるとき

■なだれの被害に遭わないためには「場所」と「条件」に注意!

表層・全層なだれともに、なだれの危険性が高い場所に近寄らないこと。なだれが発生しやすいのは以下のような場所になります。

・傾斜が35度~45度の斜面
・木がまばらにしか生えていない場所
・高い木が少なく、低木林や草地

危険な場所には近寄らない!予定変更を余儀なくされることもあるかもしれませんが、くれぐれも「安全第一」を心がけてくださいね。

(アール)

 

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