立冬(りっとう)とは、冬の気配が感じられる頃のこと。立春、立夏、立秋と並んで「四立」という大きな節目にあたり、暦の上では今日から「冬」に入ります。冬の気配というと具体的には、朝晩の冷え込み、霜が降りたり、初雪や「木枯らし1号」の知らせが届くのもこの時期にあたります。
■地域限定?「木枯らし1号」
東京地方・近畿地方ともに、10月30日に「木枯らし1号が吹いた」と発表されました。「木枯らし1号」という言葉、よく耳にしているような気がしていますが、発表があるのは東京地方と近畿地方のみ。もともと「木枯らし1号」は気象庁から発表されていたものではなく、メディアからのリクエストでスタートしたという経緯があります。当時は特にこれ!という明確な定義も存在せず、天気図で判断していたとのこと。それが現在に至るまで受け継がれ、進化したり変化したりして以下のような定義ができたようですね。
(1)「西高東低」の冬型の気圧配置であること
(2)北よりの風であること
(3)最大風速8m/s以上であること
(4)10月半ばから11月末までの間であること
ちなみに「木枯らし」に関する体感は人それぞれ違っていて基準を設定するのがとても難しく、気象関連各所の方々も「木枯らし1号」に関しては胃の痛い思いをしていらっしゃるとか。また、強風によって災害が起こる可能性がある場合は、注意報や警報などを発表して注意喚起・警戒を呼びかけるそうです。(参考:気象庁HP)
■ 意外?七十二侯には「花」がたくさん!
冬枯れ、木枯らし、冬はとかく「枯れる」イメージがつきものだと思いますが、意外にも七十二候には「開花」を現す言葉があるんです。
初候:山茶始開(つばき はじめて ひらく) : 山茶花(さざんか)が咲き始める
次候:地始凍(ち はじめて こおる) : 大地が凍り始める
末候:金盞香(きんせんか さく) : 水仙の花が咲く
もちろん、冬に咲く花はたくさんあるでしょうが、暦の中でそれが表現されているのが興味深いですね。
■ 今夜は「◯◯にしようか」
今日は寒いな〜と思ったら、夕食は鍋で決まり!というご家庭も多いのでは。11(いい)月7(な/べ)日と語呂合わせで「いい鍋の日」でもあるようです。これはだしやカツオ節をメインとしたメーカーさんが制定した「記念日」ですが、確かに「冬」の気配を感じると鍋料理の出番が増えますよね。目の前でグツグツと湯気を立てているヴィジュアルといい、熱々の具材を口に運んでフゥフゥするだけで、身も心も温まりそう!
■ 寒さ対策をしっかりと
七十二侯の次候にあるように「大地が凍る」時期。底冷えして、手足がかじかんだり体温が奪われて体調を崩しやすくなるときでもあります。どうかしっかりと防寒対策をして、風邪など引かぬよう気をつけてお過ごしください。
こんにちは、アールです。ちょっと前まで「いつまで暑いんだろ~」なんて思ってたのに「木枯らし1号」が発表されるとは。季節の進み方がなんとなくぎこちなく感じてしまうのは、私だけでしょうか。季節は冬。ココロもカラダもあったかく過ごしたいです。