「晴れ」なのに「湿度90%」…なんで?

天気予報は「晴れ」なのに「湿度90%」。湿度が高いと雨が降りそうな気がするし、晴れていると湿度は低いイメージなのに、なぜ?
ということで!今回は「湿度」について調査してみました。

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絶対湿度と相対湿度
まずわかったのは、湿度の表現には2通りある、ということ。

絶対湿度…空気中の実際の水蒸気の量を表すもの
相対湿度…飽和水蒸気圧に対して、実際の水蒸気圧が何%になっているかを表すもの

もういきなり「?」かもしれませんが、例えば「絶対湿度」だと、同じ体積の空気中に存在する水蒸気の量が多いほうが「湿っている」と考えることができる、つまり他の条件を全く考慮に入れず「量」で表現されているってことですね。

対する「相対湿度」ですが、普段「湿度」と呼んでいるのは、こちらのほう。水蒸気分子の動く状態によって「蒸発」を説明することができるのですが(ちょっと複雑なので割愛させていただきます)これ以上蒸発はしません、つまり空気中に水蒸気分子が見た目上安定している状態を「飽和水蒸気圧」といい、この量に対して水蒸気圧がどれくらいあるか、という数値となります。

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ところでこの「飽和水蒸気圧」にはさまざまな要素がからみます。例えば温度。温度が変わると同じ水蒸気圧でも、相対湿度が変わるんです。気温が高いほうが水蒸気をたくさん含むことができるということになり、急に気温が下がると空気が湿った感じになるということですね。放射冷却のように、晴れていると熱が宇宙に向かって放出される→気温が下がりやすい→飽和水蒸気圧が下がる→湿度と表現される値が高くなる…。
同じ湿度80%でも、気温が20度の空気と10度の空気では、空気中に存在する水蒸気の量がだいぶ違う。逆に同じ水蒸気量だったとしても、気温によって「湿度」が変わる。・・・う~ん。やっぱりちょっと難しい!けれど、「湿度」は気温(などのさまざまな条件)に大きく関わっているということがわかりました。晴れているからといって湿度が低いとは限らない、ということなんですね。

(2017/02/25 12:00更新)


深田アイコン

こんにちは、アールです。今回この記事を書くにあたり、ものすごくいろいろ調べて頭がかなりウニ状態です。が!自分を取り巻いているもの全てが関係あるってことがわかって、目からウロコでした。水蒸気の分子が見えるようになりたい!などと思ってしまう今日この頃。とりあえずお肌の保湿には十分気をつけたいと思います。

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