朝鮮半島から日本海を通り北日本に前線が延び、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいます。そのため、北日本では青森県や秋田県を中心に断続的に雨が降り続いており、土砂災害や洪水害の危険度が高まっている所があります。
前線は来週はじめ頃にかけて北日本付近に停滞する見通しで、これまでの大雨と今後の雨で災害の危険度がさらに高まるおそれがあります。川や崖の近くなど災害の危険度が高いところにお住まいの方は状況が悪化する前に早めの避難を心掛けてください。避難所等への移動がすでに難しい場合は自宅の2階以上や斜面から離れた場所など少しでも安全な場所で身の安全を確保して下さい。
一方、西・東日本と南西諸島は太平洋高気圧に覆われ、各地で厳しい暑さとなっています。東京都心では年間の猛暑日日数が昨日(9日)で14日目となり、1875年に統計を取り始めてから最も多くなりました。お盆休みで帰省やお出かけされる方も多いと思いますが、週末にかけて厳しい暑さが続きますので、移動中の車内などでもこまめに水分補給をするなど熱中症対策をしっかりと行うようにして下さい。
また、もう一つ注意が必要なのは10日(水)午前9時に小笠原近海で発生した熱帯低気圧です。熱帯低気圧は今後台風に発達する予想で、週末にかけて北上し、13日(土)頃に東日本付近に近づくおそれがあります。関東地方など東日本の太平洋側を中心に荒れた天気となるおそれがありますので、最新の気象情報や交通情報を確認するようにして下さい。その他の地域も週末にかけて山沿い中心に急な雨や雷雨に注意が必要です。急な川の増水などにご注意ください。
(気象予報士:みやっち)