記録的な大雨により、西~東日本の各地で土砂崩れや河川の氾濫が相次ぐ中、梅雨前線は依然として活発な状態が続いており、少なくとも14日(火)頃にかけて西・東日本と東北地方の広い範囲で大雨に警戒が必要です。
日本海を北東に進む低気圧からのびる前線が11日(土)から12日(日)午前にかけて本州付近を南下する見込みです。日本付近には南西から暖かく非常に湿った空気が流れ込んでおり、大気の状態が不安定となっています。
11日(土)21時の予想天気図
そのため、12日(日)にかけて西日本~東北地方の各地で激しい雨や非常に激しい雨が降り、広い範囲で大雨となる見込みです。九州地方など西日本では再び線状降水帯が発生するおそれがあり、普段雨の少ない瀬戸内周辺地域も大雨となるおそれがあります。また、前線通過前後は竜巻などの激しい突風にも警戒が必要です。
線状降水帯(せんじょうこうすいたい)とは?
次々と発生する発達した雨雲(主に積乱雲)がライン状に組織化することによって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる降水帯で、集中豪雨の災害の多くの原因になっているもの
すでに甚大な災害に見舞われている地域の皆さんは避難所での生活や片付けなどで疲労が溜まっていることと存じますが、今週末にかけて雨量はさらに増え、被害が拡大するおそれがあります。どうか安全な場所で避難を続けてください。
また、災害が発生していない地域でも週末にかけての雨で状況が悪化するおそれがありますので、すぐに避難できるように準備しておいてください。早めの避難が大切です。周りの方々と声を掛け合って、身の安全を確保してください。
最新の雨雲の動きは雨レーダーでご確認ください。