【1/1 朝イチ!】昨年の日本の天候(速報)

昨年2016年の日本の天候の速報値が、12月21日に気象庁から発表されています。暑かった、寒かった、雨が多かった、台風などひどい災害にあったなど住んでいる地域によって感じ方が異なりますが、下記の特徴を見て、やっぱりそうだったのかと実感することがあるかと思います。

【2016年(平成28年)の年間の天候の特徴】
●高温が持続し、年平均気温は沖縄を含む西日本や東日本でかなり高く、北日本で高かった
北日本の秋を除き、全国的に高温傾向が続き、年平均気温は、東・西日本、沖縄・奄美でかなり高く、北日本でも高かった。特に東日本では、平年差+1.0℃と1946年の統計開始以降で2004年と並び、最も高かった。年降水量は、西日本、沖縄・奄美でかなり多く、北日本でも多かった。年間日照時間は北日本と東日本日本海側で多く、西日本日本海側で少なかった。
台風1号の発生が7月3日で過去2番目に遅い発生だったが、年間の発生数は26個で平年並だった。上陸数は6個で過去2番目に多く、北海道に3個(再上陸含む)は最多で、8月30日東北の太平沿岸(大船渡)上陸は初めてで、8月に北日本に4個の台風が上陸し、ひと月の上陸数では最多タイ
北日本では、8月に台風第7号、第11号、第9号、第10号が相次いで上陸し、大雨や暴風となった。特に北海道と岩手県では記録的な大雨となり、河川の氾濫、浸水害、土砂災害などが発生した。
秋に西日本で顕著な多雨と寡照
秋は、低気圧や前線、台風の影響を受けやすく、西日本中心に全国的に日照時間が少なかった。西日本では、降水量もかなり多かった。

【気温、降水量、日照時間等の気候統計値】
●平均気温
年平均気温は、東・西日本と沖縄・奄美ではかなり高かった。年平均気温の平年差は、名古屋(愛知県)、大分(大分県)など12地点で最高値を上回っており、千葉(千葉県)、京都(京都府)など25地点で最高値と同じ値となっている。北日本で高かった。

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●降水量
年降水量は、西日本、沖縄・奄美でかなり多く、北日本で多かった。東日本は平年並だった。

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●日照時間
年間日照時間は、北日本と東日本日本海側で多かった。一方、西日本日本海側では少なかった。東・西日本太平洋側と沖縄・奄美は平年並だった。

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【季節別の天候経過】
●冬(2015 年12 月~2016 年2 月)
①全国的な暖冬となった。
②全国的に降水量が多く、沖縄・奄美では記録的な多雨となった。
③日本海側の降雪量はほぼ全国的に少なかった。
④平均気温:全国的に高く、東・西日本はかなり高かった。
⑤降水量:全国的に多く、西日本と沖縄・奄美ではかなり多かった。
⑥日照時間:沖縄・奄美でかなり少なく、北・西日本日本海側で少なかった。北・西日本太平洋側と東日本は平年並だった。
●春(3~5 月):
①全国的に顕著な高温となった。
②西日本太平洋側と沖縄・奄美の降水量は多く、北日本太平洋側と東日本日本海側で少なかった。
③北・西日本と東日本日本海側の日照時間は多かった。
④平均気温:全国的にかなり高かった。
⑤降水量:東日本日本海側ではかなり少なく、北日本太平洋側で少なかった。一方、西日本太平洋側と沖縄・奄美では多かった。北日本日本海側と東日本太平洋側、西日本日本海側は平年並だった。
⑥日照時間:北・西日本で多く、東日本日本海側ではかなり多かった。東日本太平洋側、沖縄・奄美は平年並だった。
●夏(6~8 月):
①全国的に暑夏で、特に沖縄・奄美では記録的な高温となった。
②北日本太平洋側は記録的な多雨となった。
③ほぼ全国的に日照時間が多かった。
④平均気温:沖縄・奄美でかなり高く、北・東・西日本でも高かった。
⑤降水量:北日本でかなり多く、西日本太平洋側でも多かった。一方、沖縄・奄美で少なかった。東日本、西日本日本海側では平年並だった。
⑥日照時間:北・東日本日本海側、西日本、沖縄・奄美で多かった。北・東日本太平洋側では平年並だった。
●秋(9~11 月):
①西日本と沖縄・奄美の気温は記録的な高温となった。
②西日本では降水量がかなり多かった。
③全国的に日照時間が少なく、西日本では記録的な寡照となった。
④北日本は低温だった。
⑤平均気温:西日本、沖縄・奄美でかなり高く、東日本で高かった。北日本で低かった。
⑥降水量:西日本でかなり多く、東日本太平洋側、沖縄・奄美で多かった。北日本では少なかった。東日本日本海側では平年並だった。
⑦日照時間:北日本日本海側、東日本太平洋側、西日本でかなり少なく、北日本太平洋側、東日本日本海側、沖縄・奄美で少なかった。

(2017年1月1日 05:00更新)



トミーです。明けましておめでとうございます。今年も【トピックや朝イチ!】をよろしくお願い致します。昨年も各地で自然災害に見舞われました。大気の惑星「地球」に住む人類にとって、避けられない自然との闘いですが、自然科学の発達に伴い気象現象を事前に察知(予測・予報)することにより、被害を最小限とどめる努力をして来ています。まだ、気象現象をコントロールすることは出来ませんが、気象災害を減らす(減災)努力をすることは出来ます。今年は災害の少ない穏やかな年であって欲しいものです。

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(千葉県印西市で撮影)

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ABOUTこの記事をかいた人

牡蠣と柿が大好き(注:ダジャレではありません)で和食が好物。学生時代に卓球・弓道をかじっていたという「和の男」。スラリとした長身、穏やかな笑顔で物腰も柔らかいけれど、仕事となると猪突猛進!「力いっぱい」を座右の銘に毎朝の天候チェックを欠かさないベテラン気象予報士。