【12/26 朝イチ!】今年の台風は異例づくめ

台風は先週22日に、台風26号が発生し、昨夜、非常に強い勢力(中心気圧915hPa)を保ってフィリピンに上陸し、今朝はフィリピンを通過中で大きな被害が心配されます。12月の発生は平年並で、26号の発生で、今年の発生数も丁度、平年(25.6個)と同じ発生数になりました。

12%e6%9c%8826%e6%97%a53%e6%99%82%e5%8f%b0%e9%a2%a826%e5%8f%b7台風26号の3時の進路予想図

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(915hPaで、今年5番目に強い勢力で、
中心の眼がハッキリ見えます)

しかし、今年の台風は発生当初から、いつもの年とは異なる色々なことが起こりました。
①台風1号の発生が過去2番目に遅い7月3日でした。1951年の統計開始以来、最も遅い発生は1998年7月9日です。
②日本への接近数は平年並の11個でしたが、上陸数は2番目に多い6個(7号、9号、10号、11号、12号、16号)でした。統計開始以来、最も多かったのは2004年の10個で、1990年、1993年と並んで2番目に多い記録です。

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③最初に接近、上陸した台風は西日本ではなく、台風が直撃することが少ない北日本でした。台風7号、9号、10号、11号が8月中旬から下旬にかけて、北海道、東北、関東地方に相次いで上陸し、大きな被害をもたらしました。ひと月の上陸数4個は1954年9月、1962年8月と並んで最多タイです。また、北海道に年間に2個、再上陸も含めて3個の台風が上陸したのは統計開始以来、初めてで、10号は岩手県に上陸しましたが、東北の太平洋側の上陸は初めてです。

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今年、上陸した台風の一覧

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(2016年12月26日 05:30更新)



トミーです。今年の台風の発生が遅れた要因として、日本や世界の平均気温が観測開始以来、最高を記録したことと同じ、「エルニーニョ現象」(南米ペリー沖の赤道直下の海面水温が平年より高くなる現象)との因果関係と気象庁は解説しています。すなわち、エルニーニョ現象が最盛期を迎えた翌年に見られる特徴として、北西太平洋熱帯域の大気の循環が台風の発生しにくい状況であったためとのことです。一方、台風の上陸が北日本に集中した要因については特に解説はありませんでした。
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今年一番発達した台風14号の衛星写真
(9月13日21時 中心気圧890hPa)

 

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牡蠣と柿が大好き(注:ダジャレではありません)で和食が好物。学生時代に卓球・弓道をかじっていたという「和の男」。スラリとした長身、穏やかな笑顔で物腰も柔らかいけれど、仕事となると猪突猛進!「力いっぱい」を座右の銘に毎朝の天候チェックを欠かさないベテラン気象予報士。