秋雨前線停滞、強雨や雷雨に注意

◆今週の天気のポイント
・曇りや雨の日が多く、晴れ間が貴重に。強雨や雷雨の恐れもあるため注意を。
・沖縄や西日本は残暑がまだ続くが、東日本や北日本の暑さは落ち着く。

今週は、日本付近に秋雨前線が停滞する日が多くなる見込みです。週のスタート8月29日(月)は晴れる所が多くなりそうですが、その後は曇りや雨の日が多くなるでしょう。前線の活動が活発化し、大雨となる日もありそうなので注意が必要です。

↓8月29日(月)~9月3日(土)の予想気圧配置↓

秋雨前線が日本付近に停滞

秋雨前線は8月30日(火)ごろから日本付近に停滞するでしょう。8月31日(水)~9月1日(木)は前線上に発生する低気圧が日本海沿岸から北日本を通過します。北日本や北陸を中心に大雨となる恐れがありますので注意して下さい。

↓9月1日(木)の予想気圧配置↓

前線上の低気圧が北日本を通過

その後も前線は西日本や東日本に停滞し、大気の不安定な状態が続きます。局地的に強雨や雷雨となるでしょう。最新の雨レーダーで雨雲の様子を確認して大雨や落雷に備えてください。

↓9月2日(金)の雨雲の予想↓

局地的に強雨や雷雨の恐れあり

また、8月下旬から9月上旬にかけては海水温が最も高い時期にあたり、台風が発生しやすい季節です。9月1日(木)は二百十日(にひゃくとおか)。立春から数えてちょうど210日目のこの日は、稲が開花・結実する大事な時期であるにもかかわらず、台風の襲来の多い厄日として昔から農家の人々に恐れられてきました。
南の海上で台風が発生すると台風の湿った空気が秋雨前線の活動を活発化し強雨や雷雨となり、大雨になる恐れもあります。また、予報が大きく変化することもありますので朝イチで最新の天気予報を確認するようにしてください。台風の発生状況などを確認し、大雨・暴風・高波などに備えるようにしましょう。

東・北日本の暑さは落ち着く

気温は、沖縄や西日本ではこの時期らしくまだ高めで残暑が続く見込みです。最高気温が30℃以上の日が多く湿度も高めで蒸し暑いでしょう。こまめな水分補給やエアコンの適切な使用など引き続きの熱中症対策が必要です。
一方、東日本や北日本の暑さはだいぶ落ち着いてくる見込みです。東北太平洋側や関東は、8月29日(月)は最高気温が25℃以下と半袖では心もとないくらいでしょう。
北海道では朝晩はヒンヤリと感じられ、上着が欲しいくらいとなる見込みです。日中との気温差も大きくなってきますので服装を上手に選び体調を崩さないようお気をつけください。

(気象予報士:ふぅ)

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