先日、2016年の気象データについて書かせていただきましたが、本当に「雨が多い」1年でしたよね。特に2016年は「全国的に」多雨の1年だったわけですが、そもそも日本各地で雨の多い地域はどの辺りになるのでしょうか。平年値のデータを元に調査を行いました。
なお、ここで言う『平年』とは、30年間の平均を指しており、現在は1981年~2010年の30年間の平均の値のことを表しています。
■ベスト3(数字は年間降水量mm)
1 鹿児島県屋久島 4477.2 ◎
2 宮崎県えびの 4393.0 ○
3 高知県魚梁瀬 4107.9 ★
■4~10位
4 三重県尾鷲 3848.8
5 富山県宇奈月 3566.2
6 神奈川県箱根 3538.5
7 和歌山県色川 3528.2 ▲
8 高知県佐喜浜 3403.9 ★
9 宮崎県深瀬 3370.9 ○
10 高知県船戸 3328.7 ★
10位以内に高知県が3地点ランクイン。宮崎県が2地点と続いています。
11~20位を見てみると
11 和歌山県西川 3314.1 ▲
12 鹿児島県尾之間 3245.7 ◎
13 新潟県赤谷 3234.8
14 岐阜県樽見 3228.9
15 熊本県阿蘇山 3206.2
16 東京都八丈島 3202.4
17 新潟県高根 3148.4
18 三重県宮川 3147.5
19 和歌山県新宮 3126.8 ▲
20 高知県繁藤 3122.2 ★
なお、ここにランクインしている地点の特徴としては、
1. 山沿いのエリアであること
2. 太平洋に面した地点が多いこと
この2点が挙げられます。
山沿いのエリアは、雨雲の発達を手助けする『上昇気流』が起こりやすくなります。
もう一点、太平洋に面した地点は、言い換えると、その地点の南側が海であるということを指しています。日本周辺では台風などの影響で南から湿った空気が流れ込むことが多く、この影響を直接受ける太平洋側、しかも山沿いのエリアというのは共通して豪雨に見舞われる可能性が多くなりますね。
※ただ、あくまでもここにある地点はアメダスなどの観測地点のあるところが限定で、もしかしたら観測地点のない地域では、これらを上回る豪雨地域が隠されているかも‥?
(2016-12-19 12:00:00 更新)
こんにちはささやんです。今回は1年間の総降水量のランキングですが、同じ雨でも【夏の期間の降水量】【1時間雨量の最大値】など、別の切り口でランキングをすると、実はまた違った結果が見えてきます。ということで次回もお楽しみに!