【雪】の事故・災害に関する注意点まとめ

今年は災害級の積雪、普段あまり雪の降らない地域での積雪などもあり、雪による災害のリスクが高い状況です。雪崩や家屋の倒壊、雪かき中の転落事故をはじめ、転倒による怪我や雪道でのスリップによる事故など、災害から身を守るために十分に警戒し、早めの準備を心がけましょう。

■雪による災害については、大まかに下記4つのパターンが挙げられます。

・雪崩による事故
雪崩は1~3月を中心に発生します。死者・行方不明者を伴う災害も起こっていますのでウインタースポーツはもちろん、急な斜面のある場所、過去に雪崩の発生した場所などでは特に注意が必要です。これから春に向けて気温が上昇してくると雪崩の危険も高まります。

・除雪中の事故
雪災害で亡くなる方の多くは除雪中の事故によるものです。高齢者の比率が高いことが特徴です。下記の点に留意し、気をつけて作業するようにしてください。

1)作業は家族や隣近所にも声をかけて2人以上で行いましょう
2)転落死亡事故の半数以上が、落下した際に身体を強打しています。雪下ろしをする際は、建物の周りに雪を残してから行いましょう。1階の屋根でも油断は禁物です
3)晴れている日・気温の高い日の作業は特に注意が必要です。雪がゆるんで滑りやすくなっています
4)ハシゴの固定はしっかりと。上部はロープなどで固定し、軒先よりも60cm以上高くしましょう
5)ハシゴを使うときは細心の注意をしてください
6)作業の前には準備運動、休息をこまめに取って無理をしないようにしましょう
7)命綱とヘルメットは必須です! ヘルメットの着用もしっかりと、あご紐をきちんとしめてください

・運転中の事故
路面の凍結(スリップ)や、視界不良(ホワイトアウト)による事故に注意が必要です。トンネルの出入り口など、前方が確認しづらい場所や建物の陰になっている場所、橋の上など、道路上の凍結しやすい場所にはとくに慎重に運転してください。天気予報などで積雪や降雪の可能性が報じられたら、早めにチェーンやスノータイヤの装着を。

・歩行中の事故
転倒による怪我など、雪が少ない地域でも注意が必要です。
雪道でもすべらない歩き方についてはこちら↓を参照ください。
「お手本はペンギン。雪道の歩き方、コツまとめ」

防寒対策をしっかりして時間に余裕を持ち、焦らずゆっくり歩く、頭上からの落雪やつららにも注意が必要です。

■天気予報や状況をいつもより頻度高く、注意深く見る
積雪の状態や、交通への影響、今後の予想、避難や警戒などさまざまな情報をタイムリーにチェックしてください。

■事前に備えておくとよいもの
・水・食料(買い物に出にくい、もしくは流通の支障による供給不足)
→ローリングストックを日頃から実践しましょう
・持病の処方箋など(外出ができない、病院が開院していないなどの可能性)
・使い捨てカイロ、予備の電池、懐中電灯、カセットコンロなど
→防災・避難用にも使えることを意識して、備えておきましょう
・スコップ、バケツなど(雪かき用)

いずれにしても雪が降ってからでは間に合いません。早め早めに、特に事前の備えに関しては日ごろから意識されることをおすすめします。

(防災士:R)

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