お手本はペンギン。雪道の歩き方、コツまとめ

都心で10cmの積雪が観測されました。4年ぶりに大雪警報も発表されています。慣れない雪道や凍った路面で転倒したり、怪我をしたりしないようくれぐれもご注意ください。また、積雪による交通機関の乱れも予想されますので、最新の天気情報や交通情報をチェックし、万全の備えを!時間に余裕をもち、動作も慎重に、落ち着いた行動を心がけてください。

■雪道や凍った道で転倒や怪我をしないために、注意すべきこと

1:歩き方に気をつける
2:すべりやすい場所を知っておく
3:靴選びも大事


1.歩き方のポイントは3つ
(1)歩幅は小さく・・・こうすれば重心の移動が少なく、転倒の可能性が減ります。
(2)重心は前!靴の裏全体をつけて歩く・・・かかとがすべると転倒しやすいので、重心は足先にし、地面に垂直に足を降ろすイメージです。
(3)急がず焦らず余裕を持って・・・余裕がなくなると、コツもポイントも使えません。(雪道に限らず、ではありますが)時間に余裕を持って出かけることが大事ですね。

2.すべりやすい場所ってどんなところ?
(1) 横断歩道・・・車や人がたくさん通るので雪が踏み固められやすく、タイヤの摩擦で磨かれてすべりやすい状態に。
(2) ロードヒーティングの切れ目やマンホールの上・・・ロードヒーティングのある・なしで一歩先の状況がいきなり変わることがすべりやすい原因に。
※ロードヒーティングとは、道路や歩道、駐車場などの地面の中に放熱体を設置し、雪をとかしたり凍結するのを防ぐこと。
また、マンホールのある場所はくぼんでおり、慎重に歩き進めてきたペースを崩しやすい。
(3) 地下鉄・地下街の出入り口付近・・・人が多く踏み固められやすいこと、段差があることも多いので注意が必要。
(4) 車の出入りのある歩道・・・雪がタイヤに踏まれて固くなりやすい。
(5) バスやタクシーの乗降場所・・・人や車に踏み固められやすい。
(6) タイル張りゾーン・・・雪が靴裏についている状態で踏み込むととてもすべりやすい。

3.どんな靴を選べば良いの?
揃っていると良い条件は「すべらない」(防滑性にすぐれている)、「濡れない」(撥水性&防水性にすぐれている)、「暖かい」(保温性にすぐれている)これらを備えた「冬靴」がおすすめです。

■「冬靴」をもっていないときは、靴の裏をチェック
・ピン・金具つきの底
・深い溝のある靴
・やわらかいゴム底
・すべり止め入りゴム底
※革靴やヒールはとても危険です。安全に歩くためにも避けましょう。ポイントをまとめると「ペンギンをイメージ」するとよいかもしれません。


ほかに体を守る工夫として例えば帽子や手袋、暖かい服装(=厚手のものを身につける)をしておくと、万が一転んだ場合でもプロテクター代わりになります。「転ばぬ先の杖」の言葉のとおり、慣れない雪道はいつも以上に慎重に対策をしておくと身を守ることにつながります。ご自身はもちろん、ご家族の方にも共有していただけたらと思います。

(防災士・R)

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