2022年の天体観測一覧

2021年の天文分野のトピックスとしては、民間人が初めて宇宙へ!という画期的なニュース、昨年、小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」から持ち帰った砂に有機物が見つかったことなどが挙げられると思います。また、13年ぶりに募集された宇宙飛行士の条件が理系限定ではなくなり、文系出身にも宇宙飛行士の夢への道が見えてきたことも。
自粛の期間が長く、鬱々とした日々を過ごさざるを得ない期間が長いですが、密を避けたアウトドアでキャンプなどを楽しむ人も増え、街灯りに邪魔されない好条件で夜空を見上げて星の美しさに感動した!という声も多かったようです。

さて、今年2022年にはどのような天体ショーが観られるでしょうか。
11ヶ月先ですが、11月8日に皆既月食があり、日本全国各地で月食の一部始終を観ることができます。また、この日の同じ時間帯に天王星食も起こるため、関東〜中部以西では、皆既食で赤暗くなった月の向こうに、天王星が隠れる様子を観ることができそうです。
天体イベントとして人気の高い流星群については、今年は三大流星群のうち、条件が良いのは1月4日未明のしぶんぎ座流星群です。
太陽系の惑星では、火星が2年2ヶ月ぶりに地球に最接近。赤く大きく輝く火星を楽しみましょう。

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1月 4日 しぶんぎ座流星群が極大(見頃は深夜1時頃から5時頃まで)


2月13日 金星が最大光度
4月23日 4月こと座流星群が極大(見頃は22日深夜~23日未明。月の条件はあまり良くない)
5月 6日  みずがめ座η(エータ)流星群が極大(見頃は5日~7日の未明で、条件はまずまずといったところ)
5月16日 満月/皆既月食(※日本では見られない)
7月22日 火星食(関東〜中国・四国地方の大部分で観察できそう)
7月30日 みずがめ座δ(デルタ)南流星群が極大(見ごろは極大を中心とした数日の深夜から未明。月の条件は良い)
8月13日 10時頃、ペルセウス座流星群が極大(見頃は13日未明。満月が近いため、条件はよくない)
9月10日 中秋の名月(満月)


10月11日 おうし座南流星群が極大(※極大は諸説あり。見頃は極大の頃から11月上旬までと長期)
10月22日 オリオン座流星群が極大(見頃は極大を中心とした前後数日間の夜半から未明。月の条件はまずますといったところ)
10月25日 新月/部分日食(日本では見られない)
11月8日 満月/皆既月食(日本全国で見られる)


11月13日 おうし座北流星群が極大(見頃は11月上旬から中旬にかけて。ほぼ一晩中見える)
11月18日 しし座流星群が極大(見頃は18日未明。月の条件はあまり良くない)
12月1日 火星が地球に最接近


12月14日 ふたご座流星群が極大(見頃は14日夜。月の高度が低い夜半前の方が条件が良い)

今年も楽しみなイベントが満載ですね!当日の気になる天気の情報は、ライフレンジャーをご活用ください。

(コラム担当:F)

 

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