東京と大阪だけ発表!? 「木枯らし1号」今年はどうなる?

残暑、台風と夏〜秋の現象が続いていたかと思ったら、いきなり気温が下がり「秋を飛び越して冬がきた?」ようなここ数日間。10月20日には気温がグッと下がって「東京で21年ぶりのかなり早い木枯らし1号が吹くか?」と気象ニュースなどで話題になりました。毎年この時期になると「木枯らし1号」が吹くか否かと、少しザワザワします。昨年(2020年)は近畿地方で過去の観測から最も早い日と同じ10月23日に「木枯らし1号」が吹いたと発表され、東京地方も11月4日に3年ぶりとなる「木枯らし1号」が発表されました。
二十四節気の「霜降(そうこう)」に入る10月23日頃(今年は10月23日)から立冬(今年は11月7日)まではこうした冬の便りが届き始める時期となります。近畿地方では1992年以外、ほぼ毎年のように木枯らし1号が吹いたと発表されていますが、東京地方では1951年の観測開始以来、1959年、1962年、1977年、1979年と、2018年・2019年の2年連続で、木枯らし1号は「発生せず」となっていました。

■「木枯らし1号」の定義とは?

気象庁天気相談所が作成した資料によると、木枯らし1号についての定義は以下のように書いてあります。

1 期間は10月半ばから11月末までの間に限る
2 気圧配置が西高東低の冬型となって、季節風が吹くこと
3 東京における風向が西北西~北である
4 東京における最大風速が、おおむね風力5(風速8m/s)以上である (ただし、お知らせには最大瞬間風速を記入する)

木枯らし1号が発表された日、近畿地方では各地で10m/s 以上のやや強い風が観測されています。こうした強い風によって災害の可能性がある場合には注意報や警報も発表し、警戒を呼びかけたり促したりされます。
そして、木枯らし1号の記録は「東京」と「大阪」しかありません。他のどんな地方で上記の条件が揃っている風が吹いたとしても「木枯らし1号」として発表されることはありません。その理由として

① 気象庁ではもともと「木枯らし1号」は扱っておらず、マスコミからのリクエストで発表がスタートしたとのこと。そのため気象庁では明確な判断基準を設定しておらず発表が始まった当時は天気図で判断していたそうです。
② 上記に書いたような「定義」は、代々受け継がれて徐々に設定されたもので、過去をたどることができる記録が東京と近畿(大阪)にしかなく、現在に至っている。
③ 木枯らしに関する体感は人によって違うので基準を設定するのがとても難しく、気象関連各所の方々も胃の痛い思いをしていらっしゃるとか。

木枯らし1号が吹く時期になったということは、冬の訪れも間近。新型コロナウイルスによる影響は今年も続いていますが、冬季はインフルエンザの流行も心配ですね。マスク着用・手洗い・うがいを徹底し、皆さまどうか体調にはくれぐれも気をつけてお過ごしください。

(コラム担当・F)

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