【天体観測】10月の夜空は、水星・彗星・十三夜

秋分を過ぎて、どんどん「夜」の訪れが早くなってきました。夏の大三角が名残惜しそうに天頂で光っていますが、季節はどんどん進み秋の星座が輝き始めます。今月のトピックスは水星を見るチャンス、オリオン座流星群の極大を迎え、先月に続いて月を愛でる「十三夜」など。ひんやりと涼しくなった夜空を見上げる情報をお届けします。

画像:国立天文台HP

■オリオン座流星群

オリオン座流星群はハレー彗星が母体の流星群です。速度が速いので煙のような流星痕を残す確率が高く、比較的観測しやすい流星群といわれています。活動の規模が毎年変わり、今年はそれほど活発とは言えないようですが、オリオン座流星群はピークと予測されている日を中心に4~5日間くらいは、さほど数も変わらず観測されますので、1つでも見えたらラッキー!くらいの気持ちでのんびり観察することをおすすめします。
観測のタイミング(ピーク)は10月21日22時頃から22日未明。この前後も22時以降から未明にかけて見られる可能性があります。

■水星を見るチャンス

太陽系の惑星のうち地球よりも内側を公転し太陽に一番近い位置にある水星は、高度が低く見つけることが大変難しい惑星ですが10月25日に「西方最大離角」を迎え、見かけ上太陽から最も大きく離れるために、滅多にない観察のチャンスとなります。

画像:国立天文台HP

観察のタイミング(東京)は10月21日〜31日まで。日の出30分前頃が最も見つけやすい時間帯です。東の空が見えやすい場所で真東から少しだけ南寄りの低空にある水星を探してみましょう。
<注意> 水星の観察チャンスはほんのわずかな時間のみです。水星を探しているうちにすぐ太陽が昇ってきますので、絶対に太陽を直接見ることがないよう、くれぐれも注意して観察してください!あらかじめ日の出の時間を把握し、それより何分か前にアラームをセットしておくなど万全の準備をこころがけてくださいね。

■十三夜

9月の十五夜(中秋の名月)に続いて、10月は十三夜として月を愛でる行事があります。中国から伝わったとされる十五夜と違って、十三夜は日本で生まれた独自の風習です。秋に収穫される栗や豆をお供えすることから「栗名月」「豆名月」、十五夜の次の月見として「後(のち)の月」などと呼ばれることも。

十五夜を愛でたら十三夜も愛でなくちゃ、ということでどちらか一方しか愛でないのは縁起が悪いという説もあるようですが、それを理由に皆で集まったり、秋の収穫を祝ったり感謝する行事として「なにか」したかったのかもしれません。

月はなにかと多くの話題を与えてくれます。空を見上げるのに絶好の季節。コロナ禍で以前のようには人と会えない期間が続きましたが、例えば時間を決めて一緒に月見をするなど、離れた場所でも共感し合えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

(コラム担当:F)

 

 

シェア!