地震頻発 今できることは今すぐ実行!「おはしも」の徹底を!

12月12日から今日までの10日間に、茨城県北部、新島、岩手など震度5弱以上の地震が頻発しています。岩手県の地震の発生時刻は午前2時23分、殆どの人が就寝中であろう時刻です。早朝や深夜に激しい揺れを感じたり、緊急地震速報が鳴ったら、あなたはどのように行動しますか? 安全を確保する・逃げるシミュレーションはできていますか? 「いざ!」というときは気持ちも動転しますし、どうしてよいかわからなくなってパニック状態に陥る可能性も少なくありません。ここでは、いくつかの最低限必要なことをピックアップします。

画像:ライフレンジャー


■安全な場所に避難するまでに必要な7つのこと

例)就寝中に緊急地震速報が発表されてから、安全な場所に避難するまでの行動

①まずは落ち着く
事前の備えの有無に関わらず、震災時にまず大切なのは落ち着いた行動をとること。

②灯りの確保
最初の大きな揺れの発生が夜だった場合や停電などがあると、行動するには懐中電灯などが必須。

③靴をはく
散乱した家具や割れたガラスなどがあると屋内でも足元は危険。枕元に靴の準備をしておくと◎

④身支度(防寒など)
避難するときは動きやすい格好で。冬場は寒さ対策も重要です。また、場合によっては雨具なども必要かも。

⑤情報収集と判断
避難時に必要なのは正しい情報。すばやい避難行動をとるために情報収集はとても大切です。

⑥防災グッズ
地震後に思わぬ怪我などをしないよう、軍手やマスクの準備を。また、保存のきく非常食も準備できていますか。

⑦避難ルート決定
どこに避難したらいい‥?どうやってそこまで行ったらいい‥?事前に準備が出来ているかどうかで大きな差が出るかもしれません。

■お子さんに伝えておきたい用語「おはしも」の徹底を!

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災を受け、消防庁が小学校低学年の生徒を対象とした避難訓練用の標語「おはし(押さない・走らない・しゃべらない)」を、教育指導ガイドラインに掲載しました。これを機に「おはし」は全国の小学校で使用されることになりました。

現在、消防庁は「おはし」に一語を加えた「おはしも(押さない・走らない・しゃべらない・戻らない)」または「おかしも(押さない・駆けない・しゃべらない・戻らない)」を推奨しており、東京都教育委員会も、それに倣って「おかしも」を採用しています。教育委員会や小学校、担当する教員によっても異なるものの、最近は「おはしも」にさらに一語を加えた「おはしもて(押さない・走らない・しゃべらない・戻らない・低学年優先)」を採用する場合も増えているようです。
これらの標語、小学校低学年の生徒用とはいえ、避難時に重要となる事柄ばかりですので、年齢にかかわらず頭の片隅に入れておきましょう。

■新型コロナウイルスで「マスク着用」「3密の回避」も必須

新型コロナウイルスに関しても、今も警戒しなくてはならない状況が続いています。各地で雪による災害の報告もあり、複合災害に対する心構えが必要です。地震の規模が大きければ、感染症対策に必須の「手洗い・うがい用の水が出なくなる」可能性も充分に考えられます。今年は特に寒い冬になっていますが、電力がストップすると防寒対策をどうするべきか、今のうちにきちんと考えておかなくてはなりません。防災は日頃からの備えがとても重要です。「その時」になってパニックにならないために、今できることは今すぐ、全てやっておきましょう。

(防災士・アール)

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