【天体観測】13日夜〜14日はふたご座流星群が見頃!

はやぶさ2のカプセルが小惑星「リュウグウ」から無事に帰還し、大きな話題になっていますね。これからいろいろな調査結果が発表されると思うとドキドキワクワクです。最近では火球の目撃情報もニュースになったばかり。「天体」の話題が続きます。さて、三大流星群のひとつで多くの流星が観測できると人気のふたご座流星群が、12月14日頃に極大を迎えます。今年は、極大の時間(10時頃)が日本で観察しやすい時間帯に比較的近いこと、15日が新月にあたるので月明かりの影響がないこと、などから、かなり良い条件で観察できそうです!流星が最も多く出現しそうなのは、13日の夜から14日の明け方にかけて、になります。日付が14日に変わる時間帯に暗い場所で観察すれば、1時間あたり最大で50個以上もの流星が見られると予想されています。また、このタイミングだけではなく、その前後12日〜14日も、1時間あたり20個程度の流星が観測できる可能性もありそうです。この期間は「ふたご座流星群観察期間」にして、空を見上げてみてはいかがでしょうか。

画像:国立天文台HP

▼ふたご座流星群とは?

ふたご座流星群は毎年12月14日頃を中心に活動している流星群で、母天体は1.43年の公転周期を持つ小惑星・フェートンと言われています。いわゆる「流星群」は彗星活動により放出されたダスト(ちり)が起源だと考えられています。ふたご座流星群の母体・フェートンは過去に大量のダストを放出していたと推定されており、その特徴として挙げられるのが、下記の2つになります。

画像:国立天文台HP

*毎年たくさんの流星が出現する
暗い場所で活動が極大の時間帯に観察すれば、最大で1時間あたり40〜50個の流星を見ることができます。流星の数が多いことから、ふたご座流星群は1月のしぶんぎ座流星群や8月のペルセウス座流星群とともに「三大流星群」と呼ばれています。

*ほぼ一晩中流星が出現する
三大流星群のうちペルセウス座流星群としぶんぎ座流星群は、どちらも夜半から未明の時間帯を中心に流星が出現しますが、ふたご座流星群は20時頃という早い時刻から流星が出現し始めるため、お子さんをはじめ多くの方々にとって観察しやすい流星群といえるでしょう。

▼ふたご座流星群を観察しよう!

ふたご座流星群は、上記のような特徴から初めて流星群観察をする方にもオススメです。では、いくつか具体的なことを。

*観察に適した場所とは?
視界をさえぎるものがなくて空を広く見渡すことができること。街灯などの灯りの影響が少ない暗い場所が適しています。できることなら、都心部からは離れたほうがよさそうです。

*観察に必要なもの
双眼鏡や天体望遠鏡は必要ありません!肉眼で観察してみましょう。空を見上げる、これだけです。目が暗さに慣れるまで15分程度かかると言われますので、せめてそのくらいの時間は見上げていてください。ただ、空を見上げる時間が長くなると首など疲れやすいので、レジャーシートのようなものに寝転がって見上げるのが姿勢としてはラクです。

*防寒対策をしっかりと!
観測できる時間帯は寒い夜半です。冷えには充分な対策を!レジャーシートなどを使う場合は冷えが地面から伝わりますので、体温を奪われないよう工夫することが大事です。シュラフ(寝袋)や毛布なども用意して、しっかり防寒対策をしてください。

(コラム担当・F)

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