地球の衛星「月」。月が満ち欠けするという特徴を、私たちは当たり前のように受け入れていますが、その形や季節によって呼び名が付いていたり、神秘的なストーリーが存在したり…物理的だけでなく、何かと私たちに近い存在の天体です。
特に満月は、空を明るく照らすだけでなく人の気持ちにも光を届けてくれそうな魅力がありますね。さて、この満月ですが、毎月1回、とは限りません。月の満ち欠けの周期によって1年のうちに13回=1ヶ月に2回満月がある月(こちらは衛星の月ではなく、年月日のほうの月ですね!)もやってくる、ということが起こり得ます。この、ひと月に2回ある、2回目のほうの満月を「ブルームーン」と呼ぶことがあります。これは正式な学術用語ではなくいわゆる俗称で、他にも“1年のうちの13番目の月のこと”という説や、“春分・夏至・秋分・冬至の4つに区切られた期間(約3ヶ月)のうちに4回満月があった場合の4回目の月のこと”、など諸説あるようです。
10月31日の夜空に2018年3月以来2年7ヶ月ぶりのブルームーン。そしてこの満月は今年地球から最も遠い満月です。月の大きさを肉眼で…いえ、望遠鏡などを使ったとしても「確かに小さいな」という感覚で認識するのは難しいと思いますが、是非空を見上げてみてください。見えた月の印象・感想をメモや日記に残しておいて、地球から一番近い満月を見る時(あるいは見た時)の感想と比較してみてもよいかもしれません。
当日の空模様は、ライフレンジャーでこまめにチェックしてみてくださいね。朝晩は冷え込む日が増えてきましたので、天体観測の際は防寒対策もお忘れなく。
(コラム担当・F)