マスク着用が常識の新しい生活様式で、どうする?熱中症対策

新型コロナウイルスの感染拡大による「緊急事態宣言」が解除されて少しずつ日常生活が戻りつつありますが、新規感染者の発表数値はなかなか「ゼロ」にはなりません。ウイルスが完全に消滅したわけではなく、ワクチンや薬も開発段階の今「感染防止対策」は必須。感染拡大を防ぐための「新しい生活様式」が提示されました。

まずは感染予防対策の基本である
1:身体的距離の確保
2:マスクの着用
3:手洗い
を徹底し「3密(密集・密接・密閉)」を避けること。学校や各施設などでどのような対策を取っているかについて、メディアでも連日のように紹介されています。気温の低い季節はマスクの着用も「保温・保湿」として歓迎されましたが、高温・高湿度の季節は「暑い」「蒸れる」という体感のほかに「熱が逃げにくくなる」などの影響が懸念されています。

■マスク着用には注意が必要です!

身体的距離の確保(ソーシャルディスタンス)や手洗いについては、これまで通り気をつけるとして、気温が高くなる時期に注意が必要なのは「マスクの着用」です。

2020年5月25日気象庁発表の3ヶ月予報によると、今夏も広い範囲で猛暑になると予想されており、既に30度を超える地域もあること、全国的に梅雨入りし湿度が高いことなど、熱中症のリスクも急上昇。マスクを着用していると体感温度が上昇するなど、着用していないときと比べて身体への負担がかかる場合がありますので注意してください。

▼具体的に注意すべきポイント

*野外で、ソーシャルディスタンスが十分に保てる場合(少なくとも2m以上)はマスクをはずしましょう
*マスクを着用して強い負荷のかかる作業や運動は避けましょう
*マスク着用時は喉の渇きに気付きにくくなりがちです。喉が渇いていなくても水分補給を心がけましょう
*ソーシャルディスタンスを確保し、マスクを外して休憩することも必要
*暑い日や気温の高い時間帯にはできる限り外出を控えましょう
*風通しのよい服装・素材などを身につけるように工夫しましょう

■ エアコン使用時には換気も必須!
もう一つ、感染防止対策と熱中症で気になるキーワードは「エアコンと換気」です。エアコンの活用は熱中症対策にはとても有効ですが、涼しい温度を保つために部屋が密閉状態になってしまいます。ここで心配なのは、一般的な家庭用エアコンには換気の機能がないこと。感染防止のためには、エアコンをつけている時でも換気を行う必要がありますので、窓を開ける・換気扇を使ってしっかり換気をしつつ、エアコンの設定温度を下げて室内温度の調整をしてください。

■ 少しでも異変を感じたら涼しい場所に避難!
外出中、暑さに耐えられずコンビニエンスストアやカフェなど、店舗に逃げ込んだ経験のある人も多いと思いますが、今年はソーシャルディスタンスを保つために入店人数の制限をされている場合も考えられます。昨年と同じお店に今年も気軽に入れるとは限りません。暑さが気になったら、少しでも「なんか苦しいな」「おかしいかも?」と感じたら、すぐさま日陰を見つけ、風通しのよい場所に移動してください。熱中症が進行すると正しい判断もできなくなります。あとちょっと移動すれば…などと我慢するのではなく、すぐに難を逃れるようにしてください。

■ 日頃の健康管理も重要です!
「新しい生活様式」では日頃の健康に注意を払うよう呼びかけられています。毎日の体温測定でご自身の平熱がどれくらいかを把握しておくと、発熱(異変)にも気づきやすくなります。規則正しい生活、栄養バランスの取れた食事、充分な睡眠、身体を動かして汗をかくなど、熱中症予防のためにも毎日の健康管理がとても有効ですし、ちょっとした身体の変化に気づきやすくなることは他の病の悪化防止にもつながります。

心身ともに「コロナ疲れ」、かと思えば豪雨や真夏日などもあって体調を崩しやすくなる時期です。毎日の生活に今一度注意を向けて、この夏を元気に乗り切ってください。

参考:厚生労働省HP

(アール)

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